ExcelのCEILING関数、CEILING.MATH関数のモード0、モード1 の違いを紹介します。
ExcelのCEILING関数を利用する際に、オートコンプリートでCEILINGとCEILING.MATH の2つの関数が表示されます。
似た名前の関数ですが、どのような違いがあるのかを紹介します。
CEILING.MATH関数は第三引数にモードを指定することができます。モードは0または1を指定できます。省略した場合は0になります。
書式は次の通りです。
CEILING.MATH([切り上げる値],[基準値],[モード])
CEILING, CEILING.MATH モード0, CEILING.MATH モード1 のそれぞれの結果を確認します。
次の表を作成します。
| Value |
|---|
| 2.12 |
| 1.0952 |
| 0.8825 |
| 0.21525 |
| 0 |
| -0.1859 |
| -0.335 |
| -0.88877 |
| -1.25943 |
| -2.4563 |
C3セルに次の数式を入力します。
=CEILING(B3,1)
D3セルに次の数式を入力します。
=CEILING.MATH(B3,1)
E3セルに次の数式を入力します。
=CEILING.MATH(B3,1,1)
C.D,E列のそれぞれの関数の結果が出ました。今のところ違いはありません。
C3,D3,E3セルをコピーし、4行目以降にペーストします。
以下の結果となりました。
| Value | CEILING | CEILING.MATH mode=0 | CEILING.MATH mode=1 |
|---|---|---|---|
| 2.12 | 3 | 3 | 3 |
| 1.0952 | 2 | 2 | 2 |
| 0.8825 | 1 | 1 | 1 |
| 0.21525 | 1 | 1 | 1 |
| 0 | 0 | 0 | 0 |
| -0.1859 | 0 | 0 | -1 |
| -0.335 | 0 | 0 | -1 |
| -0.88877 | 0 | 0 | -1 |
| -1.25943 | -1 | -1 | -2 |
| -2.4563 | -2 | -2 | -3 |
結果の表を確認すると、CEILINGとCEILING.MATH mode=0 は同じ動作になります。
CEILING.MATH mode=1 の場合は、負の数値の場合の動作が異なり、0に遠い値(より小さい値)を結果として返す動作になります。
