イラストや漫画用の"そらで描く"瞳の書き方の紹介記事です。写実の正確さよりもそれっぽく見えるものを手早く簡単に書く方法です。このページは瞳の描き方の紹介ページです。目のデフォルメなどはこちらのページで紹介しています。
瞳は絵柄の特徴が出やすい部位の一つです。体の他の部分に比べて制約が少ないため、思い切った書き方をしても不自然に見えませんので、自分なりの特徴を出して瞳を書けます。
最初は書き方がわからないかと思いますので、自分の気に入ったアニメや漫画のキャラクターの瞳を真似するのが良いです。いろいろ真似をしていく中で、ちょっとずつ自分好みの瞳に変えていけばオリジナルな瞳が書けるようになれます。
シンプルな瞳の描き方を紹介します。
頭部のあたりを取り、目を書き込みます。その後輪郭を取り出します。
瞳を黒で塗りつぶします。
ホワイト(白)で瞳の右上に光沢を書き込みます。
以上で完成です。シンプルですが黒の面積が大きいので目が大きく見え、かわいいく見える瞳です。
続いて瞳を黒で塗りつぶさないパターンです。まず、頭部と目のあたりを取ります。
輪郭を取り出します。
グレーやトーンで瞳に色を付けます。
ホワイトで光沢を入れて完成です。
瞳をグレーで塗りつぶす代わりにグラデーションやグラデーショントーンで処理するパターンもあります。
ホワイトの境界が無いとイラスト的に見えるため、ホワイトの境界を書いて漫画的に仕上げるパターンもあります。
商用の漫画でもこのパターンの書き方はよく使われています。
赤松健 「ラブひな」より
瞳に瞳孔を描くパターンです。モノクロの場合はホワイトの輪郭に境界線を描く場合もあります。
虹彩の下部を明るい色で塗り分けるパターンです。虹彩は瞳孔を取り囲んでいますが、目の上部はまつげや瞼によって陰になっていることを表現するため暗い色にしておきます。また、虹彩と瞳孔の境界をさらに明るい色で着色することもあります。
塗り分けの境界線は下図の通りです。
パターン4に加えて、さらに瞳孔の境界線、瞳の上部の境界線を暗い色で描画したパターンです。アニメの瞳のアップのシーンで使われることがあります。
塗り分けの境界線は下図の通りです。
パターン4に加えて瞳孔を書き込んだパターンです。塗り分け境界線は右の図の通りです。
アニメでの例です。
アニメ 「ギルティクラウン」より
パターン5に加えて瞳孔を書き込んだパターンです。塗り分け境界線は右の図の通りです。
下図のように、瞳孔境界線を瞳孔の内側に書くケースが多いです。色が5色(虹彩色、虹彩明色、虹彩ハイライト、瞳孔、瞳孔暗色)になるため、カラー選定が難しくなります。
下図のような書き方のパターンもあります。