パソコンでイラスト、まんがを描画するための機材を紹介します。
PC(パソコン)を利用して漫画やイラストを描いてみたい場合どういったソフトや機材、PCのマシンを用意すればよいか紹介します。
PCで漫画やイラストを描画するためには、PCが必要です。PCは大きく分けて2つ選択があります。
OSにWindowsが搭載されているPCです。DELL, HP, Lenovo など各メーカで販売されているPCはWindows PCになります。
Appleが販売するMacはOSX と呼ばれるWindows とは別のOSで動作します。Windows OSのPCとは操作感が大きく異なります。
後述する主要な描画ソフトウェアはWindowsでもMacでも動作するため、基本的にはどちらを選んでも問題ありません。
ノートPCでもデスクトップPCでもどちらでも、絵を描く作業自体はできます。ある程度の画面の大きさがあったほうが描画はしやすいため、画面の小さいノートPCは扱いずらいかもしれません。
PCで描画作業をする際にマウスで操作するのは大変です。ペンを持って線を描画したり色を塗るための機材がタブレットです。タブレットは数社から発売されていますが、WACOMのタブレットがシェアも大きく、デファクトスタンダードになっていますので、WACOM製のものを入手するのが無難です。
タブレット本体の描画部分が液晶画面になっており、画面に直接書き込む操作感で描画作業ができます。
タブレットの描画部分はプラスチックの板になっており、PCの画面を見ながら操作します。
手元を見ながら作業できるほうが自然な動作なので、液晶タブレットのほうが使いやすいかと思われます。非液晶タブレットも慣れると楽に使えますので液晶タブレットでなくても大丈夫です。
WACOM MobileStudio ProやHP ZBook x2, Microsoft Surface Pro などの液晶一体型PCを用意すれば、PCとタブレットを同時にそろえることができます。一体型のため場所も取らず、便利に使えます。絵だけを描くことを目的にするのであればお勧めできます。
一方でWACOM MobileStudio ProはノートPCに比べ重量があることや、キーボードが別になってしまうため、ノートPCのようにキーボードと合わせた持ち運びのしやすさはありません。スタンドがない場合は事務処理や文書作成も弱いです。
絵を描くためのソフトウェアです。以下があります。
漫画やイラストを描画する専用ソフトです。漫画、イラスト用の専用ソフトなので漫画やイラストを描画するために必要な機能はほとんどそろっています。このソフト一つで漫画やイラスの作成には十分足ります。リーズナブルな価格で入手できるため最初に入手するソフトとしてもお勧めです。
タブレットにソフトが付属しているものもありますので、うまくすればタブレット購入でバンドルソフトとして付属できる場合もあります。
Adobe社の画像編集フトです。CLIP STUDIO PAINTの登場前はPhotoshopでのイラスト描画が主流でしたが、現在はCLIP STUDIO PAINTのほうが機能もそろっており、好まれているようです。Photoshopのほうがレスポンスが良いため、CLIP STUDIO PAINTでは動作が若干遅いと感じる方はPhothsopを好みます。また、CLIP STUDIO PAINTは補正が強力なため、補正がない書き味を好む方もPhotoshopを利用します。
費用は月額利用料となるため、手軽に入手とはいかないソフトです。
Corel社のデジタルペイントソフトです。実際の画材で描画したような画像を作成できます。油彩、水彩などの実際の画材で描画したようなイラストを描画する場合に利用します。バージョンアップに追従すると維持費が高くなる気がします。
https://www.painterartist.com/jp/
イラストや漫画を描く目的であれば、CLIP STUDIO PAINT が良いと思います。ただし合わない場合もありますので、Photoshopも試してみる価値はあると思います。現在でもデザイン分野やWebクリエイティブ作成などでは Photoshopがデファクトとスタンダードとして使われているため、Photoshopの操作をマスターしていれば、デザインスキルとしてアピールできることもメリットです。
紙に描いた絵をPCに取り込む機器がイメージスキャナです。最近では液晶タブレットの普及もあるため、イメージスキャナが無くても描画ができるようになりましたが、アナログ作業が慣れている場合にはスキャナがあったほうが良いかもしれません。
A4サイズのイメージスキャナでも十分便利に使えます。漫画用の原稿用紙がB4である場合が多いので、A3スキャナを用意すると利用の幅が広がりますが、筐体が大きく場所をとるためあまりお勧めはできません。
特にオートフィーダーは原稿の画材(インクや鉛筆の粉)でオートフィーダのローラーやスクリーンが汚れるため、かなりお勧めできません。
最近ではスタンドタイプのものも発売されていますので、こちらを検討するのもよいかもしれません。
デジタルカメラを利用して紙に描いた絵を取り込むことができます。スマートフォンも現在はほぼすべての機種にカメラがついていますので、スマートフォンのカメラを使うこともできます。
イメージスキャナとは違い光の加減や環境の影響を受けるため、常に同じ条件では取り込めません。また、紙の模様も含めて撮影されてしまうことから、撮影した画像をそのままイラストには利用できないことに注意する必要があります。
絵の描画以外に参考資料の撮影や取材での写真撮影にも利用できます。