スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる

スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる現象と対処法を紹介します。


現象の確認

シーンにボックスを配置します。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像1

コマンドパネルの[修正]タブをクリックして選択します。[モディファイヤリスト]から[ポリゴンを編集]の項目をクリックします。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像2

[ポリゴンを編集]モディファイヤが適用されます。 スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像3

[選択]ロールアウトの[ポリゴン]ボタン(四角形のアイコンのボタン)をクリックします。ポリゴン選択モードになります。 ボックスの上部の面をクリックして選択します。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像4

メインツールバーの[選択して均等にスケール]ボタンをクリックします。スケールギズモが表示されます。 [Shift]キーを押しながらスケールギズモをドラッグし拡大します。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像5

面を拡大後、メインツールバーの[選択して移動]ボタンをクリックします。移動ギズモが表示されます。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像6

[Shift]キーを押しながらZ軸方向にスマート押し出しします。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像7

本来であれば、面が押し出されるはずですが、選択ポリゴンがなくなってしまいました。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像8

原因

[Shift]キーを押しながらスケールするスマート押し出しの処理で、 2軸以上でスケールすると不具合が起きるようです。

対処法:1軸でスケールする

シーンにボックスを配置します。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像9

コマンドパネルの[修正]タブをクリックします。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像10

[モディファイヤリスト]のドロップダウンリストボックスをクリックします。リストが表示されますので、[ポリゴンを編集]の項目をクリックします。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像11

モディファイヤスタックの枠に[ポリゴンを編集]の項目が追加されます。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像12

コマンドパネル下部エリアの[選択]ロールアウトの[ポリゴン]ボタン(四角形のアイコンのボタン)をクリックします。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像13

ボタンをクリックすると、ボタンが押された状態になり、ポリゴン選択モードになります。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像14

ビューポートでボックスの上部の面をクリックし選択します。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像15

メインツールバーの[選択して均等にスケール]ボタンをクリックします。スケールギズモが表示されます。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像16

スケールギズモの1軸に対してスケールします。今回はY軸のみでスケールします。[Shift]キーを押しながらY軸部分をドラッグしてスケールします。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像17

拡大後、メインツールバーの[選択して移動]ボタンをクリックします。移動ギズモが表示されます。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像18

[Shift]キーを押しながらZ軸方向にスマート押し出しします。面が押し出された形状が確認できます。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像19

スマート押し出しのスケールで2軸以上のスケールではポリゴンがなくなってしまいましたが、1軸の押し出しの場合は面が拡大でき、 意図した動作になることが確認できました。
なお、X軸方向にも拡大したい場合は、ポリゴン面を選択してスマート押し出しをします。

対処法:ベベルを利用する方法

別の対処法でベベルを利用する方法もあります。
[ポリゴンを編集]モディファイヤを適用し、ボックスの上部のポリゴンを選択します。 [ポリゴンを編集]ロールアウトの[ベベル]の右側の[設定]ボタンをクリックします。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像20

キャディインターフェイスが表示されます。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像21

[高さ]の項目に小さめの値(下図の例では"1.0")を入力します。[アウトライン]の項目に値を設定し面を拡大したベベルを作成します。 設定ができたらキャディインターフェイスの左下のOKボタン(チェックマークアイコンのボタン)をクリックして編集を確定します。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像22

上部の面が選択された状態のままになっていますので、メインツールバーの[選択して移動]ボタンをクリックします。移動ギズモが表示されます。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像23

[Shift]キーを押しながらZ軸方向にスマート押し出しします。面が押し出された形状が確認できます。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像24

底面側に視点を移動します。ベベルの編集時に高さを指定したため、径が広がる部分の面が斜めになっています。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像25

広がった部分のエッジを1か所選択します。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像26

コマンドパネルの[選択]ロールアウトの[ループ]ボタンをクリックします。 選択したエッジにつながるエッジがすべて選択されループエッジ全体が選択できました。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像27

選択したエッジを下方向に移動します。刑が広がる部分を直角にします。(下図参照)
インセットの逆の形状にできました。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像28

ベベルを利用して、選択面をインセットの逆の操作である、面を拡大する編集ができました。
スマート押し出しで選択したポリゴンを拡大すると形状が崩れる:画像29

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著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。 最近は生成AIの画像生成の沼に沈んでいる。
作成日: 2022-09-20
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