After Effectsで図形、文字などのオブジェクトを点滅させる手順を紹介します。
プロジェクトを新規に作成し、コンポジションを作成します。
作成したコンポジションに白色の平面レイヤーを配置した状態が下図です。
プロジェクト、コンポジションの作成はこちらの記事、
平面レイヤーの作成はこちの記事を参照してください。
コンポジションに画像を配置します。今回はIllustratorで作画した画像を配置します。
画像の配置手順はこちらの記事を参照してください。
タイムラインパネルで配置した画像の要素の項目を展開します。[トランスフォーム]の子要素にアンカーポイント、位置、スケールなどの項目が展開されて表示されます。
配置したオブジェクトの[トランスフォーム]の子要素の[不透明度]の項目をクリックして選択します。選択した状態で
[アニメーション]メニューの[エクスプレッションを追加]の項目をクリックします。
[不透明度]の子要素に[エクスプレッション:不透明度]の項目が追加されます。
タイムラインバーの位置に入力されている transform.opacity
のコードを次のコードに変更します。
コードを変更すると矢印が非表示になります。
タイムラインパネルの[現在の時間インジケーター]をスライドして動かすと図形が表示されます。
さらに[現在の時間インジケーター]をスライドして動かすと図形が消えた状態になります。
[プレビュー]パネルで再生して動作を確認します。図形が点滅する様子が確認できます。~
Math.trunc()
関数は小数点以下を切り捨てる関数です。 time
は動画中の時刻を表現する変数です。動画の開始が0
で秒数が設定されます。%
は剰余になります。
上記のエクスプレッションの式では、ムービーの時刻に2.5倍した値を2で割り、余りの小数点を切り捨てた値を100倍して透明度に設定する動作になります。
timeは秒数で表現されるため、小数点を含んだ値となり、%
演算子の剰余も割られる数が小数の場合は剰余の結果も小数となるため、余りを 0 または 1 で表現するために、Math.trunc() 関数を利用して小数点以下を切り捨てています。Math.trunc(time*2.5%2)
の結果は時間の経過に伴い 0, 1 の値を繰り返しますので、この値を100倍して
不透明度に設定することで、図形の点滅を表現しています。
作成した動画です。