After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する

After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する手順を紹介します。

概要

こちらの記事では、オーディオスペクトラムのオーディオビジュアライザーを作成する手順を紹介しました。
紹介した記事では一般的な横長のオーディオスペクトラムを表示しました。 この記事ではオーディオスペクトラムが円形に表示される、オーディオビジュアライザーの作成手順を紹介します。

手順

コンポジションとオーディススペクトラムの作成

After Effectsを起動し、プロジェクトを作成してコンポジションを作成します。 コンポジションに背景画像とBGMを配置します。手順はこちらの記事と同じです。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像1

[レイヤー]メニューの[新規]サブメニューの[平面]の項目をクリックし、新しい平面レイヤーを作成します。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像2

平面レイヤーを作成します。今回、背景色は黒にしています。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像3

平面レイヤーが作成できました。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像4

タイムラインパネルで平面レイヤーを選択した状態で、[エフェクト]メニューの[描画]サブメニューの[オーディオスペクトラム]の項目をクリックします。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像5

平面レイヤーに[オーディオスペクトラム]のエフェクトが適用されました。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像6

左側のパネルまたはタイムラインパネルの項目を開き、[オーディオスペクトラム]の設定パネルを表示します。 [オーディオプレイヤー]の項目のドロップダウンリストボックスをクリックします。リストが表示されますので、BGMのサウンドの項目をクリックして選択します。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像7

コンポジションの中心にオーディススペクトラムが表示されますので、色や表示スタイルを選択します。 今回は[内側のカラー][外側のカラー]を白色に設定し、[表示オプション]を[デジタル]に設定しています。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像8

円形マスクの作成

上部のツールバーの[楕円形ツール]のボタンをクリックして選択します。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像9

オーディオスペクトラムの平面レイヤーを選択した状態でコンポジション内で[Shift]キーを押しながらドラッグし、円形を作成します。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像10

円を描画した状態です。平面レイヤーのタイムラインパネルに[マスク]の項目が追加され円形が[マスク1]として追加された状態になります。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像11

[オーディオスペクトラム]の設定パネルの[パス]の項目のドロップダウンリストボックスをクリックします。 ドロップダウンリストが表示されますので、先ほど円形を描画して作成したマスク(マスク1)をクリックして選択します。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像12

選択すると、オーディオスペクトラムが円形になります。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像13

オーディオスペクトラムの設定パネルで、[太さ]の値を16に設定し、[周波数バンド]の値を128に増やしました。 オーディオスペクトラムのバーの幅が太くなり、バーの本数も増えた状態になります。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像14

円形マスクの調整

コンポジションを拡大します。オーディオスペクトラムのバーが途中で見切れている状態が確認できます。
円のマスクのバウンディングボックスからはみ出るオーディオスペクトラムの描画はクリップされてしまうようです。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像15

タイムラインパネルで、作成したマスク(マスク1)の項目を開きます。[マスクの拡張]の項目があります。 デフォルトでは0 pixelが設定されています。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像16
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像17

[マスクの拡張]の値を増やします。値を増やすとオーディオスペクトラムの見切れていた部分が表示されるようになります。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像18
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像19

一番バーが大きくなった状態でクリッピングされないように、[マスクの拡張]の値を増やします。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像20

グローの適用

今回、グローの効果を適用します。オーディオスペクトラムの平面レイヤーを選択した状態で[エフェクト]メニューの [スタイライズ]サブメニューの[グロー]の項目をクリックします。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像21

タイムラインパネルの平面レイヤーの項目の[エフェクト]内に[グロー]の項目が追加されます。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像22

[グロー半径]と[グロー強度]の値を変更してグローの効果を設定します。
After Effectsで円形のオーディオビジュアライザーを作成する:画像23

以上で円形のオーディオスペクトラムは完成です。

フェードアウト効果をオーディオスペクラムに反映する

以上で設定は完了ですが、サウンドのフェードアウトがオーディオスペクトラムに反映されないです。 サウンドのフェードアウトをオーディオスペクトラムに反映する方法についてはこちらの記事を参照してください。

動画

完成した動画は以下です。


AuthorPortraitAlt
著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。 最近は生成AIの画像生成の沼に沈んでいる。
作成日: 2024-12-22
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