After Effectsでムービー内にオーディオビジュアライザーを表示する手順を紹介します。
After EffectsでBGMを再生する方法をこちらの記事で紹介しました。
サウンドを再生する際に、サウンドの再生音量や再生音の周波数を波線や周波数ごとのバーでグラフィカルに表示したい場合があります。
この記事では、After Effectsのムービー内で、サウンドの再生をグラフィカルに表示する手順を紹介します。
After Effectsを開き、プロジェクトを作成しコンポジションを作成します。
背景の画像とBGMの音声をプロジェクトに追加します。
背景画像は下図の画像とします。
コンポジションに背景の画像をコンポジションのエリアにドラッグ&ドロップして配置します。
サウンドもタイムラインのエリアにドラッグ&ドロップして配置します。手順の詳細はこちらの記事を参照してください。
続いてオーディオビジュアライザを表示する平面レイヤーを作成します。[レイヤー]メニューの[新規]サブメニューの[平面]の項目をクリックします。
下図の[平面設定]のダイアログが表示されます。今回は背景色が黒の平面レイヤーを作成します。
平面レイヤーが作成できました。
タイムラインのパネルで作成した平面レイヤーを選択した状態で、[エフェクト]メニューの[描画]サブメニューの[オーディオスペクトラム]の項目をクリックします。
タイムラインの平面レイヤーの項目内に[エフェクト]のノードが追加され、子要素に[オーディオスペクトラム]の項目が表示されます。
ウィンドウ左側にはオーディオスペクトラムの設定項目のパネルが表示されます。表示されていない場合はタイムラインパネルの
[オーディオスペクトラム]の項目をダブルクリックすると表示できます。
オーディオスペクトラムで表示対象にするサウンドを選択します。オーディスペクトラムの設定項目のパネルの[オーディオレイヤー]の項目の
左側のドロップダウンリストをクリックします。
ドロップダウンリストでサウンドのレイヤーの項目をクリックして選択します。
選択すると、コンポジションエリアの中央に複数の赤い線の縦棒が表示されることが確認できます。
タイムラインパネルの[現在の時間インジケーター]をドラッグして動かす、またはプレビュー再生すると、バーがサウンドに合わせて
伸び縮みする動作が確認できます。
オーディオビジュアライザの設定項目の[表示オプション]のドロップダウンリストボックスをクリックします。
ドロップダウンリストが表示されますので、[アナログライン]の項目をクリックして選択します。
クリックすると複数の縦棒線の表示が横の波線表示に変わります。
設定項目の[内側のカラー]を白色にします。[外側のカラー]を緑色にします。[太さ]の値を20に増やします。線の幅が太くなります。
オーディオビジュアライザが表示できましたが、画面の中央に表示されています。画面の下側に移動したいです。
タイムラインパネルのオーディオビジュアライザの平面レイヤーの項目を開き、[トランスフォーム]のノードを開きます。子要素の[位置]のYの値を増やします。
オーディオビジュアライザが下方向に移動します。
波形の振幅の山が小さい場合は、[最大高さ]の値を増やします。必要に応じて、[開始周波数]と[終了周波数]の値を変更します。
以上で完成です。
オーディオビジュアライザのカラーをグラデーション表示させる場合の例です。
オーディオビジュアライザの設定項目の[表示オプション]のドロップダウンリストボックスで[デジタル]を選択します。
また、[内側のカラー][外側のカラー]を赤色にします。
オーディオビジュアライザの設定パネルで[ダイナミック色相フェーズ]のチェックボックスをクリックしてチェックを外します。
[色相保管法]のダイヤル部分をドラッグして数値を増やします。オーディオビジュアライザのバーの色がグラデーション表示になります。
値を増やすとグラデーションの回数が増えます。
バーのグラデーションが中央を中心にして左右同じ色になっていますが、左右で違う色にする場合には
[カラーシンメトリー]のチェックボックスをクリックしてチェックを外します。
作成した動画は以下です。