Realforceのキー荷重の違いによる使用感の違いについてのまとめページです。
Realforceのキーボードにはキーの荷重が違う次のモデルがあります。
なお、2022年時点では55gの荷重のモデルは販売されていません。
また、キーが静音タイプと標準のタイプがあります。
キーの荷重の違いで使用感がどの程度違うのかまとめて紹介します。
Realforce 108UHを利用しており、その後、Realforce 108U-A XE0100を長らく使ってきましたが、
(写真の撮りすぎで)人差し指を痛めてしまい、XE0100の45gのキーが重く感じたため、
Realforce 108U-A XE3100に乗り換えました。
その後、Realforce2のR2SA-JP3M-WHに乗り換えてしばらく使っていました。
使い始めた当初は気にならなかったのですが、指の調子もだいぶ良くなったこともあり、R2SA-JP3M-WHの荷重が、108U-A XE3100よりだいぶ軽いことや、
R2SA-JP3M-WHのキーの戻りの速度が遅いのではないかと気になるようになってきました。
今回、Realforce R3(R3HB21)を入手したこともあり、
いくつかのモデルのRealforceのキーボードを使ってみて、キーの荷重と使用感をまとめておくことにしました。
キーボードの長年の利用による劣化もあるかと思われますが、比較した使用感は次の通りです。
モデル | 荷重 | 静音 | キーの重さ | キーの戻り | タイプ音 |
---|---|---|---|---|---|
Realforce R3 | 45g | 〇 | Realforce(108U-A)の30gと同じ荷重感、もしくは少し重い | 108U-Aの30gよりは速い。108U-Aの45gよりはわずかに遅い。 | 静かです |
Realforce R2 (R2S-US3-IV / Realforce Mac) | 30g | 〇 | Realforce(108U-A)の30gより若干軽い使用感 | 遅く感じる (比較した中では一番遅く感じます) | 静かです |
Realforce R2 | 45g | 〇 | (未レビュー) | (未レビュー) | (未レビュー) |
Realforce RGB | 45g | × | 108U-Aの45gとほぼ同程度、わずかにRGBのほうが重い印象。R3の45gと比較するとRGBのほうが若干重い使用感 | 速い(比較した中で一番速い) | うるさいです。通常版のRealforceより高い打鍵音が出ます。キーのカチャカチャ音があります。 |
Realforce (108U-A) | 30g | × | 同機種の45gよりは軽い。R2の30gと比較すると少し重い使用感 | 45gより若干遅く感じる | 静音スイッチではないですが、文字キーは比較的静かです。スペース、Enterキーは比較的音がします。 |
Realforce (108U-A) | 45g | × | しっかりした重みがあります。Realforce RGB 45gとほぼ同じか、わずかに軽い荷重感 | ふつう | 文字キーは比較的静かです。 |
Realforce (91UBK) | 30g | × | 同機種の45gよりは軽い。R2の30gと比較すると少し重い使用感 | 45gより若干遅く感じる | 文字キーは比較的静かです。 |
Realforce (91UBK) | 45g | × | しっかりした重みがあります。(108U-Aと同じ) | ふつう | 文字キーは比較的静かです。 |
昔ながらのキーボードを使い続けていて、同じ打鍵感で入力したいのであれば、標準スイッチを選ぶと違和感がなく移行できます。
静音スイッチは静かでよいですが、打鍵感のフィーリングが従来のキーボードと若干違うため、好みに合う、合わないがあるかと思います。
一方、テレワーク等でマイクでキーボード音を拾ってほしくない場合は、高い音が抑えられている、静音タイプのキーボードを選択したほうが良いかもしれません。
マイク越しのキーボード音は本人はあまり気になりませんが、参加者は意外と気になります。
Realforce R3, R2の静音タイプと、無印(108U) では微妙に打鍵感が異なるため、比較は難しいですが、以下のメリット、デメリットがあります。
30gのキーボードは軽く使いやすいです。Realforce 無印版(通常スイッチ)の時はキーの戻りの速さが気にならなかったのですが、
Realforce R2の30gでは、静音スイッチの影響か、30gのキーの打鍵感がさらに軽くなった印象です。
その影響のためか、キーの戻りが無印版の30gに比べて遅いと感じることがありました。
また、キーを底打ちした際の入力感を感じにくいです。
誤入力は慣れとともに減りますが、慣れた後も、打鍵感を感じにくいせいか、稀に左手より右手の文字のほうが先に入力されてしまうことや、
押したはずのキーが入力されていないなどのミスタッチがあります。
また、打鍵数が少ないうちは30gと45gの荷重の違いが気になりませんが、打鍵数が増えるほど、45gが重いと感じやすいです。
「Realforce R3 45g 静音」と「Realforce 無印 30g 通常」の荷重感が同じ(若干45gのほうが重い)程度のため、無印30gから移行する場合は、
"R3 45g 静音スイッチ"を選択してもよいと思います。
"R3 30g 静音スイッチ"だと若干軽すぎで、キーを底打ちした際のふにゃふにゃ感が気になるかもしれません。
なお、"R3 30g 通常スイッチ" のモデルは現在は商品ラインナップにはありません。
どちらのモデルでもそれほど不満にはならないと思います。数値入力が多い場合は、45gのテンキーのほうが入力していて気持ちよさがあるかな?という印象です。
TABやEnterキーやカーソルキーでアプリケーションのフォームを埋めるオペレーションの場合は打鍵数が比較的少なく、カーソルキーの連打などもあるため、
キー入力感がしっかり得られる45gのほうが適している印象です。30gの場合、キーが入った感を若干感じにくいことや、連打がしにくいと感じることがあるかもしれません。
プログラムやHTML等のコーディングの場合は入力文字数がそれほど多くないため、45gのほうが適している印象です。
コーディングの場合はカーソルキーやPage UP/Page Downキーの連打も多いため、キー入力感があり、連打のしやすい45gのほうが使用感が良いかと思われます。
文章入力の場合、キー入力数が非常に多くなるため、45gのキーでは疲労感を感じやすいです。
同じキーを連打するケースも少ないため、30gのキーのほうが楽に入力できる印象です。
Realforce RGBも標準スイッチですが、キャップの材質やスイッチ部分の形状が違うためか、打鍵したときのフィーリングが通常のRealforceとはかなり違います。
旧タイプのRealforceの打鍵感を求めている場合には、フィーリングが合わないと思います。
キーの戻りの速度を速くしたい場合は、Realforce RGBが良いと思います。比較した中では、キーの戻りの速度が一番早い印象でした。そのためか、キーの荷重は45gですが、若干打鍵感が重い感があります。
45gの標準スイッチもキーの戻りが速いので、すでに販売終了しているモデルですが、REALFORCE 108UHもありだと思われます。
指を痛めている場合は負担を減らすためにも、使用感よりも、まずは負荷の軽いキーボードに変えるほうが良いかと思います。