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カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用)

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フィジカルカメラを利用してカメラの露出を変更する手順を紹介します。

概要

レンダリング結果の画面を明るくしたい場合、シーンにライトを追加する方法もありますが、 ライトなどを追加せずにシーンを変更することなく、全体的にレンダリング結果を明るくしたい場合があります。 この記事ではフィジカルカメラを利用してカメラの露出を変更して、レンダリング結果を明るく、または暗くする手順を紹介します。

手順

シーンを準備します。オブジェクトをシーンに配置し下図の状態にします。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像1

フィジカルカメラを作成します。コマンドパネルで[作成]タブをクリックして選択します。作成タブのパネル上部の ツールバーの[カメラ]のボタンをクリックして選択します。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像2

下図の画面に切り替わりますので[フィジカル]ボタンをクリックし、フィジカルカメラの作成モードにします。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像3 カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像4

ビューポートでドラッグしてフィジカルカメラを作成します。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像5

右下のビューポートをフィジカルカメラの視点に切り替えてカメラの位置を調整しました。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像6

レンダリングします。下図の結果になります。露出オーバー気味でレンダリングされています。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像7

ビューポートでフィジカルカメラのオブジェクトを選択し、コマンドパネルの[修正]タブをクリックします。 コマンドパネル下部のエリアをスクロールし[露出]ロールアウトを表示します。デフォルトでは[露出ゲイン]の設定が[ターゲット]に設定されており、6.0EVに設定されています。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像8

露出ゲインの値を"8.0EV"に変更します。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像9

レンダリングします。露出が絞られ落ち着いたレンダリング結果になります。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像10

更に値を大きくしてみます。16.0EVに設定します。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像11

レンダリングします。絞られすぎているため、ほとんど見えない状態になってしまいます。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像12

なお、光源が配置されると結果が変わります。フリーライトを一つ配置した状態です。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像13

露出の値が8.0EVでの結果ですが白飛びしています。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像14

光源がある場合は、より絞りの値を大きくしたほうが、自然な結果が得られる傾向にあります。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像15

露出の値を16.0EVに設定した場合のレンダリング結果です。
カメラの露出を変更する (フィジカルカメラを利用):画像16

フィジカルカメラで露出設定を変更する手順を紹介しました。

AuthorPortraitAlt
著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。 最近は生成AIの画像生成の沼に沈んでいる。
作成日: 2022-10-28
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