Data Queryでインターフェイスのグラフを作成すると同じ名前でデータソースが作成される

原因

Data Queryでインターフェイスのグラフを作成すると同じ名前でデータソースが作成されてしまうことがあります。これは、Data Query の[Suggested Values]の[Data Template]のnameが設定されていないため、参照しているData Templateのnameがそのまま使われてしまうことが原因です。

対策

Data Queryの[Suggested Values]の[Data Template]に"name"の値を追加するとインターフェイスごとのデータソースに別の名前を付けることができます。
Data Queryでインターフェイスのグラフを作成すると同じ名前でデータソースが作成される:画像1

|host_description|

と記述するとホストの説明文と置換できます。また、

|query_(フィールド名)|

と記述すると指定したフィールド名のOIDの値と置換できます。フィールド名はXML形式のデータクエリファイルで定義します。データクエリファイルの詳細はこちらの記事を参照してください。

複数のnameを指定することもできます。上位から利用しますが、値が無い場合は次の要素を用います。

Data Queryでインターフェイスのグラフを作成すると同じ名前でデータソースが作成される:画像2

上図の場合は

|host_description| - Traffic - |query_ifIP| - |query_ifName|
の利用を試しますが、インターフェイスにIPが割り当てられていない場合は、|query_ifIP|の値が取得できないため2番目の
|host_description| - Traffic - |query_ifName|
の利用を試みます。

作成されたDataSourceの名前変更

作成されたDataSourceは後からでも名前の変更ができます。Data Sourceの設定画面を表示し、[Supplemental Data Tempalte Data]セクションの[Name]を変更することでData Sourceの名前を変更できます。
Data Queryでインターフェイスのグラフを作成すると同じ名前でデータソースが作成される:画像3

名前が変更できない場合

設定の状況によってはData Sourceの編集画面にnameが表示されない場合があります(下図参照)。これはData Sourceの元となるData TemplateでData Sourceのnameの変更を許可していないためです。
Data Queryでインターフェイスのグラフを作成すると同じ名前でデータソースが作成される:画像4

このData Sourceの元となるData Templateの編集画面を表示します。
Data Queryでインターフェイスのグラフを作成すると同じ名前でデータソースが作成される:画像5

Data Templateの[Name]の欄にある[Use Per-Data Source Value (Ignore this Value)]のチェックボックスにチェックをします。設定後[Save]ボタンを押します。
Data Queryでインターフェイスのグラフを作成すると同じ名前でデータソースが作成される:画像6

変更後Data Sourceの編集画面を表示すると[Name]の項目が表示されており、Data Sourceの名前変更ができます。
Data Queryでインターフェイスのグラフを作成すると同じ名前でデータソースが作成される:画像7

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著者
iPentecのプログラマー、最近はAIの積極的な活用にも取り組み中。
とっても恥ずかしがり。
作成日: 2012-07-27
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