光源、光を描画する

Photoshopで光源(グロー)や光を描画する手順を紹介します。

ポイント

光源を描く場合は1つのグラデーションで描こうとすると見栄えがよくありません。最低でも3つのグラデーションで描画することをお勧めします。

手順

キャンバスを作成し、背景色を描画します。光源は暗い場所のほうが目立つため、背景色に黒を選択しがちですが、真の黒ではなく若干色味の付いた色を選択するほうが、きれいに描画できます。今回は(R,G,B)=(2,22,42)を背景色としました。
光源、光を描画する:画像1

新しいレイヤーを作成し、円形グラデーションツールで一番外側のグローを描画します。光源は明るい色とのイメージで、白を選択したくなりますが、一番外側のグローは明るい色ではなく、再度の高い色を選択します。今回は青(R,G,B)=(0,53,251)を選択してグラデーションを描画しました。グラデーションの描画の詳細は「グラデーションを描画する」の記事を参照してください。
光源、光を描画する:画像2

続いて、別の新しいレイヤーを作成し、内側のグローを描画します。内側のカラーは外側のグローの色より、やや明るい色を選択しますが、白は選択しません。今回は(R,G,B)=(71,181,255)を選択しました。円形グラデーションツールで先ほどより小さい円形グラデーションを描画します。
光源、光を描画する:画像3

新しいレイヤーを作成し、最後に光源のハイライトを描画します。ここでは白(R,G,B)=(255,255,255)を選択します。円形グラデーションツールでグラデーションを描画します。場合によっては、グラデーションで描画せずにブラシで円形を描画しても良いです。
光源、光を描画する:画像4

以上で完成です。

カラー調整

必要に応じて、カラーの調整をします。2番目に描画したレイヤーの描画モードを[覆い焼きカラー]に変更した場合の結果です。
光源、光を描画する:画像5

一番外側のレイヤーの描画モードを[スクリーン]に残り2つのレイヤーの描画モードを[ハードライト]に変更した場合の結果です。
光源、光を描画する:画像6

フレアの描画

先の手順で光源の描画はできましたが、これだけでは演出として物足りない場合があります。光源のフレアを描画するとより印象が高まります。

レンズフレアの場合は光源から複数本のスパイクが出ますが、まずは横方向に1本のスパイクを描画します。

フレアの場合も光源の描画と同じように1つのグラデーションだけで描画せずに3種類のグラデーションを用いて描画します。新規レイヤーを作成し、[反射グラデーション]で外側のグローを描画します。このグローの幅は広めにとります。カラーは光源の色と同じ(R,G,B)=(2,22,42)を選択しました。
光源、光を描画する:画像7

続いて、新しいレイヤーを作成し、内側のグローを描画します。カラーは光源よりも暗めの(R,G,B)=(0,152,250)を選択しました。
光源、光を描画する:画像8

新しいレイヤーを作成し、ハイライトを描画します。こちらも光源より暗い色(R,G,B)=(86,18,254)を選択しました。
光源、光を描画する:画像9

先ほど作成した光源の画像に、フレアのレイヤーを重ねます。通常モードで重ねると光源がフレアで上書きされてしまうため、フレアの描画モードを[スクリーン]または[ハードライト]に設定します。フレアのレイヤを光源より上に重ねるのが一般的ですが、光源の下にフレアのレイヤを配置しても良いです。(その場合は、光源のレイヤーの描画モードを変更する必要があるかもしれません。)
光源、光を描画する:画像10

フレアの大きさを調整します。レイヤーマスクを作成し、グラデーションツールでフレアがフェードアウトするように描画します。レイヤーマスクでのフェード効果の作成手順については「レイヤーマスクを利用して画像をフェードさせる」の記事を参照してください。
光源、光を描画する:画像11

以上で完成です。

スパイクの本数を増やす

同じ手順でスパイクの本数を増やした場合の例です。
光源、光を描画する:画像12
光源、光を描画する:画像13

慣れてきたら

慣れてきたら、グラデーションツールを使わずに、一部、またはすべてをブラシを使って描画すると、固い感じが抜けより自然なグローが描画できます。

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著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。 最近は生成AIの画像生成の沼に沈んでいる。
作成日: 2014-06-08
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