vncserverを利用する

Linuxデスクトップ画面にリモートから接続できるvncserverを利用してみます。

1.パスワードの作成

vncpasswdコマンドでパスワードを設定します。

> vncpasswd
Password: (パスワード入力)

2.vncserverの起動

vncserverを起動します。

> vncserver
New 'localhost.localdomain:1 (root)' deskop is localhost.localdomain:1

起動できるとディスプレイ番号が割り当てられます、上記の例ではlocalhost.localdomain:1の部分に当たります。形式は(ホスト名):(ディスプレイ番号)となります。
ちなみに終了する場合は、以下のコマンドにより指定されたディスプレイ番号のvncserverを終了できます。

vncserver -kill:(ディスプレイ番号)


3.クライアントから接続

RealVNCなどのクライアントで接続します。接続先には(ホスト名):(ディスプレイ番号)を入力します。

例: 192.168.0.220:1

接続できるとパスワード入力ダイアログが開きますので1.で設定したパスワードを入力します。入力が正しければLinuxのデスクトップ画面が表示されます。

4.設定ファイルの変更

デフォルトでは接続したときに表示されるウィンドウマネージャはtwmです。非常にシンプルなウィンドウマネージャです。よく使われているgnomeなどのデスクトップマネージャに変更する場合は/root/.vncディレクトリにある xstartupファイルを編集します。

> gedit /root/.vnc/xstartup

エディタが起動しますので。以下の通りに書き換えます。

#!/bin/sh

unset SESSION_MANAGER
exec /etc/X11/xinit/xinitrc


以下のコマンドを実行して、vncserverを再起動します (-kill と : の間には空白があります。)

> vncserver -kill :1
> vncserver 
New 'localhost.localdomain:1 (root)' deskop is localhost.localdomain:1


再度クライアントから接続すると、見慣れたgnomeの画面が表示されます。


AuthorPortraitAlt
著者
かつて日本を代表したスーパーエンジニア (自称)
ハードウェア、電気設備、ガーデニング関係の記事を担当。
作成日: 2010-03-05
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