Gitのリポジトリに大文字と小文字の違いの同名のフォルダが作成されてしまう現象と、対処法を紹介します。
Gitリポジトリに、同名で大文字、小文字違いのフォルダ名が2つ作成されてしまっています。
それぞれのフォルダに別のファイルが追加されています。
なお、Windowsではディレクトリ名の大文字と小文字が区別されないため、クローンを作成すると、
2つのフォルダのファイルが1つのディレクトリに配置されています。
よくある事例では、クローンを作成した後、ディレクトリの名称を大文字小文字を変えてしまうと、
ディレクトリ名の変更後にリポジトリにファイルを追加すると、変更後の名称でディレクトリがGitリポジトリに作成され、
新しく作成されたディレクトリにファイルが追加されてしまうためです。ディレクトリ変更前にGitリポジトリに
追加されていたファイルは変更前のフォルダにコミットされます。
次の手順で対処できます。
Gitリポジトリの管理画面などで、大文字小文字違いのフォルダのうち廃止したいフォルダ名を別の名称に変更します。
今回、"RegExDemo" と "RegexDemo" フォルダがあり、"RegExDemo"を廃止したいとします。
"RegExDemo"フォルダの名称を"RegExDemoB"に変更します。
Gitコマンドで実行する場合は、以下のmvコマンドを実行します。
git mv <変更前フォルダ名> <変更後フォルダ名>
または、Gitプロンプトで以下のコマンドを実行します。
mv <変更前フォルダ名> <変更後フォルダ名>
mv /RegExDemo /RegExDemoB
ローカルマシンでリポジトリのクローン、またはプル、Visual Studioの場合は同期を実行します。
クローン作成手順はこちらの記事を参照してください。
プルすると、名称変更したディレクトリ(RegExDemoB )にファイルがダウンロードされますので、大文字、小文字違いの正しいディレクトリ(RegexDemo)にファイルを移動します。
ファイルをコミットしてプッシュします。
コミットの手順はこちらの記事、
プッシュの手順はこちらの記事を参照してください。
上記の手順により、大文字小文字違いの同名のフォルダを1つのフォルダに統合できます。