UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい

UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除の手順を紹介します。

概要

UVWアンラップ時にシームのエッジが自動で作成されますが、場合によってはシームを作成したくない場所にシームのエッジが作成されてしまい、 解除したいことがあります。この記事では、シームのエッジの解除手順を紹介します。

手順: UVエディタで解除する方法

シーンにオブジェクトを作成し、[UVW アンラップ]モディファイヤを適用します。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像1

[UVW アンラップ]モディファイヤが適用され、シームのエッジも作成されます。(下図の緑色のエッジ)
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像2

今回、下図の曲面部分のシームのエッジは削除したいです。 テクスチャの模様が曲面部分に配置される場合などで、シームがあると継ぎ目ができてしまうため削除したいなどの理由があります。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像3

ウィンドウ右側のコマンドパネル下部の[UVを編集]ロールアウトの[UVエディタを開く]ボタンをクリックします。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像4

UVエディタのウィンドウが表示されます。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像5

展開された面の配置がされていないため、最初に配置をします。ウィンドウ右側の[ピール]ロールアウトの[クイックピール]のボタンをクリックします。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像6

ピールが実行され、展開された面が配置されます。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像7

メインウィンドウのビューポートで、削除したいエッジを選択します。 エッジを選択すると、UVエディタのウィンドウに対応するエッジが選択されます。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像8

UVエディタのウィンドウでエッジを選択しても、メインウィンドウのビューポートの対応するエッジが選択されます。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像9

選択したエッジと接続する共有エッジはUVエディタに青色で表示されます。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像10
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像11

シームのエッジを解除するには、共有されているエッジどうしを接続します。エッジを選択した状態で、ウィンドウ右側の[ステッチ]ロールアウトの [ターゲットにステッチ]ボタンをクリックします。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像12

エッジどうしが接続されますが、それぞれの位置関係のため、ねじれた形状になってしまい巻いた。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像13

メインウィンドウのビューポートを確認すると、シームのエッジは無くなった状態になります。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像14

なお、ねじれた状態で、[クイックピール]ボタンをクリックして再配置をしても、ねじれた状態は解消されません。
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UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像16


ねじれが発生しないようにするため、あらかじめ、接続する面を近づけ、エッジの向きをそろえて配置します。 シームで分割された面を移動する手順はこちらの記事を参照してください。
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エッジをクリックして選択します。対応するエッジは青色に変わります。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像18

ウィンドウ右側の[ステッチ]ロールアウトの[ターゲットにステッチ]ボタンをクリックします。
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エッジが接続されます。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像20

[クイックピール]ボタンをクリックします。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像21

展開された面が再配置されます。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像22

シームのエッジもない状態となります。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像23

手順: シームのエッジを作成しなおす方法

シームのエッジがあまりに多すぎる場合は、UVエディタで解除するのは手間ですので、シームのエッジを作成しなおすほうが簡単です。

先ほどの手順と同じオブジェクトをシーンに作成します。 UVWアンラップ モディファイヤを適用します。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像24

コマンドパネルの下部を下にスクロールし、[チャネル]ロールアウトを表示します。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像25

[チャネル]ロールアウト内の[チャネル]グループの[マップ チャネル]のラジオボタンにチェックがついており、チャネルの番号が"1"になっていることを確認します。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像26

マップ チャネルのチャネル番号を"2"にします。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像27

チャネル番号を変更すると下図の[チャネル変更警告]ダイアログが表示されます。

メッセージ
このモディファイヤは一度に1チャネルだけのUVW編集ができるようになっています。
新しいチャネルが選択されています。このチャネルを
移動: 現在のチャネルから選択されたチャネルにUVを移動。
破棄: 子のモディファイヤ内の情報を破棄し、選択チャネル内にある既存のUVを表示します。

[破棄]ボタンをクリックします。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像28 UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像29

チャネルが"2"になり、シームが破棄されシームのエッジがなくなります。
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UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像31

コマンドパネル下部の[選択]ロールアウトの[エッジ]ボタン(三角形のアイコン)をクリックします。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像32

ボタンが押された状態になり、エッジの選択モードになります。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像33

コマンドパネルを下にスクロールし[ピール]ロールアウトの[シーム]グループの[シームを編集]ボタンをクリックします。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像34

[シームを編集]ボタンが押された状態になり、シームの編集モードになります。
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シームにしたいエッジをクリックします。選択されたエッジが水色に変わります。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像36

クリックを続け、シームにしたいエッジを選択します。間違って選択した場合は[Alt]キーを押しながらクリックすると選択を解除できます。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像37

シームにしたいエッジを選択できました。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像38

[ピール]ロールアウトの[クイックピール]のボタンをクリックします。
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UVW展開が実行されます。UVエディタが表示され、展開された図形が表示されます。
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縮小して全体のイメージを確認します。きれいに展開できています。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像41

ビューポートに戻るとシームのエッジが緑色に変わります。
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チャネル番号が"2"の状態ですので、チャネル番号"1"に反映します。[チャネル]ロールアウトの[チャネル]グループの[マップ チャネル]ラジオボタンにチェックが ついていることを確認し、チャネル番号を"1"に変更します。
UVWアンラップでのシームのエッジを解除、削除したい:画像43

チャネル番号を変更すると下図の[チャネル変更警告]ダイアログが表示されます。
[移動]ボタンをクリックして、チャネル"2"の内容をチャネル"1"に反映します。
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シームを作成してUVW展開できました。
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メモ
クイックピールを実行して、一度UV展開してシームのエッジが緑色になった場合、ビューポートからのシームエッジの解除はできなくなります。 先に紹介したUVエディタでステッチを実行してシームのエッジを解除する必要があります。
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著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。 最近は生成AIの画像生成の沼に沈んでいる。
作成日: 2022-10-15
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