オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用)

OpenSubDivモディファイヤを利用してオブジェクトの表面を滑らかにする手順を紹介します。

概要

OpenSubDivモディファイヤを利用するとメッシュオブジェクトの再分割とスムージングの処理を適用できます。 この操作により、オブジェクト全体を滑らかな形状にできます。

OpenSubDivとは?

OpenSubDivは「サブディビジョンサーフェス」を拡張した方式で、Pixar社によるオープンソースのライブラリとして 提供されているアルゴリズムです。
(参考:https://github.com/PixarAnimationStudios/OpenSubdiv)

手順

オブジェクトにOpenSubDivモディファイヤを適用してスムージングする手順を紹介します。

下図のジオメトリオブジェクトを作成します。
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像1

メインウィンドウ右側のコマンドパネルの[修正]タブをクリックして選択します。 [モディファイヤリスト]のドロップダウンリストボックスをクリックし、リストから[OpenSubDiv]の項目をクリックして選択します。
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像2

オブジェクトにモディファイヤが適用されます。適用されているモディファイヤの一覧に[OpenSubDiv]の項目が追加されます。 形状も丸みを帯びた形状に変わりました。
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像3

コマンドパネル下部の[一般コントロール]の[メイン]グループの[反復]の値を変更します。
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像4

[反復]の値を"2"に変更します。より滑らかな形状になることが確認できます。
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像5

[反復]の値を増やすほど滑らかになりますが、この図形では見た目の違いはあまり出ないです。
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像6

OpenSubDivモディファイヤを適用して、オブジェクトを滑らかにできました。
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像7

分割されたポリゴンの状態を確認したい

OpenSubDivによって分割されたポリゴンの状態を確認する手順を紹介します。

OpenSubDivモディファイヤが適用されたオブジェクトです。
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像8

パースのビューポートがシェーディングの表示になっていますので、エッジも表示するように設定を変更します。 ビューポートの左上の[既定のシェーディング]をクリックしポップアップメニューを表示します。 メニューの[エッジ面]の項目をクリックして選択します。
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像9

パースのビューポートでエッジが表示される状態になりました。
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像10

ポリゴンの状態を表示する場合は[ISO ラインを表示]のチェックボックスをクリックしてチェックを外します。 ポリゴンの状態がビューポートに表示される状態になります。
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像11

OpenSubDivの[反復]の値を増やします。値を増やすとポリゴンの分割が進み、線の数が増えることがわかります。
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像12
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像13
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像14

線の数が増えすぎると立体の形状が把握しづらくなるため、通常は[ISOラインを表示]チェックボックスにチェックして 作業するのが良いかと思います。
オブジェクトの表面を滑らかにする (OpenSubDivモディファイヤを利用):画像15


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著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。 最近は生成AIの画像生成の沼に沈んでいる。
作成日: 2022-08-22
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