ClearTypeが適用されたフォントのテキスト表示を調整する手順を紹介します。
ClearTypeを利用するとフォントの輪郭を滑らかに表示できますが、文字がにじんだり、文字に色がついたように見えてしまうことがあります。この場合、ClearType テキストの調整をすることで表示を改善できます。
設定画面を表示します。[個人用設定]の項目(下図2行目の一番左の項目)をクリックします。
[背景]の設定画面が表示されます。左側のメニューの[フォント]「の項目をクリックします。
[フォント]の設定画面が表示されます。
右側のエリアを下方向にスクロールします。一番下までスクロールすると[関連設定]セクションに[ClearType テキストの調整]リンクがありますので、このリンクをクリックします。
[ClearType テキスト チューナー]ダイアログが表示されます。[ClearType を有効にする]にチェックがついていることを確認し、ダイアログの[次へ]ボタンをクリックします。
接続されているモニタがネイティブの解像度に設定されているかの確認があります。[次へ]ボタンをクリックします。
画面の指示に従ってもっとも読みやすいテキストサンプルをクリックします。
5種類のテキストサンプルの確認があります。
設定が完了すると下図の[モニターのテキストの調整が完了しました]の画面が表示されます。ウィンドウ右下の[完了]ボタンをクリックして、ClearType テキスト チューナーを終了します。
ClearType テキスト チューナーでの設定結果は、下記のレジストリに保存されます。
各値は以下の意味になります。
| 値名 | 意味 | 値の範囲 | デフォルト値 |
|---|---|---|---|
| ClearTypeLevel | ClearType のレベルを設定します | 0～100 | 100 |
| GammaLevel | ピクセルの値と輝度の関係を示すガンマ値を設定します | 1000~2200 | 1900 |
| PixelStructure | ディスプレイのピクセルの構造を設定します | 0,1,2 | 0 |
| TextContrastLevel | テキストのコントラストを設定します。数値が大きいほどフォントの縦線の幅が広がります。 | 0～6 | 1 |
| 値 | 意味 | イメージ図 |
|---|---|---|
| 0 | ディスプレイデバイスにピクセル構造がありません。ディスプレイの各色の光源がピクセル領域に均等に拡散しています。ClearTypeはレンダリングされたテキストに適用されません |  |
| 1 | ディスプレイデバイスのピクセルは、赤、緑、青の順に3つのストライプで構成されています。ClearTypeはレンダリングされたテキストに適用されます |  |
| 2 | ディスプレイデバイスのピクセルは、青、緑、赤の順に3つのストライプで構成されています。ClearTypeはレンダリングされたテキストに適用されます |  |
ClearTypeの調整結果を初期化する場合は、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Avalon.Graphics\ キー内の DISPLAY(ディスプレイ番号) キーを削除すると初期化できます。
