Robocopy コマンドを利用してファイルを移動する

Robocopy コマンドを利用してファイルを移動する手順を紹介します。

概要

エクスプローラーを利用してファイルの移動ができますが、ファイルのサイズが大きかったり、ファイル数が多く時間がかかる場合や、 他の操作をしながらファイルの移動を実行する場合、エクスプローラーが途中で実行停止するとファイルの移動も途中で終了してしまいます。 大容量のファイルや多数のファイルを安定して移動する方法としてRobocopyコマンドを利用する方法があります。

この記事では、Robocopyコマンドを利用したファイルの移動の手順を紹介します。

メモ
Robocopyでのファイルコピーはこちらの記事を参照して下さい。

書式

Robocopyでファイルを移動する場合は、/MOVE オプションを利用します。以下の書式を利用します。

指定したディレクトリを移動する場合

Robocopy (移動元パス) (移動先パス) /MOVE


指定したドライブを移動する場合

Robocopy (移動元ドライブ): (移動ドライブ): /MOVE

よく使うオプション

オプション 意味
/S サブディレクトリをコピーします。ただし空のディレクトリはコピーしません
/E サブディレクトリをコピーします。空のディレクトリもコピーします
/DCOPY:DAT データ、属性、タイムスタンプをコピーします
/R:(数値) リトライ回数を指定します。省略すると100万回リトライします。
/W:(数値) リトライの際の待機時間を指定します。省略すると30秒待ちます。

よく使うコマンド例

特定ディレクトリを丸ごと移動する

c:\data ディレクトリを d:\dataディレクトリに移動する
robocopy c:\data d:\data /E /DCOPY:DAT /MOVE /R:3 /W:5

ディスク内容を丸ごと移動する

ドライブE を ドライブF に移動する
robocopy e: f: /E /DCOPY:DAT /MOVE /R:3 /W:5

ディスク内容を丸ごと移動する (ログファイルに記録する場合)

ドライブE を ドライブF に移動する
robocopy e: f: /E /DCOPY:DAT /MOVE /R:3 /W:5 /TEE /LOG:C:\log\operation.txt

ディスク内容を丸ごと移動する (ログファイルに記録しマルチスレッドを使う場合)

ドライブE を ドライブF に移動する
robocopy e: f: /E /DCOPY:DAT /MOVE /R:3 /W:5 /MT:8 /TEE /LOG:C:\log\operation.txt
AuthorPortraitAlt
著者
iPentecの企画・分析担当。口が悪いのでなるべく寡黙でありたいと思っている。が、ついついしゃべってしまい、毎回墓穴を掘っている。
作成日: 2023-12-18
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