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Hyper-VのVHDの容量を拡張したが ゲストOSのディスク容量が大きくならない

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Hyper-VのVHDの容量を拡張したが ゲストOSのディスク容量が大きくならない現象と対処法を紹介します。

概要

こちらの記事で、Hyper-Vマネージャーから仮想マシンの仮想ディスク(VHD)の容量を拡張する手順を紹介しました。 しかし、Hyper-Vマネージャーの仮想マシンのハードウェア設定でVHDのサイズを変更しただけでは、OSから扱える領域は増えません。
ゲストOSのディスク容量を増やすには、ゲストOSパーティーションを拡張する必要があります。

Windowsの場合は、diskpartコマンドでパーティションのサイズを拡張できます。

手順

ゲストOSにサインインします。[ディスクの管理]を開きます。下図のウィンドウが表示されます。 今回、ディスク1のVHDを80GBから、82GBに拡張しました。ディスク1の全体の容量は82GBになっていますが、2GBが未割り当てになっており、ドライブDの容量は80GBのままです。
Hyper-VのVHDの容量を拡張したが ゲストOSのディスク容量が大きくならない:画像1

コマンドプロンプト、または、PowerShellを起動します。次のコマンドを実行します。

diskpart

Hyper-VのVHDの容量を拡張したが ゲストOSのディスク容量が大きくならない:画像2

diskpartコマンドを実行すると、diskpardのコマンドプロンプトが表示されます。(下図)
Hyper-VのVHDの容量を拡張したが ゲストOSのディスク容量が大きくならない:画像3

list volume コマンドを実行します。

list volume

Hyper-VのVHDの容量を拡張したが ゲストOSのディスク容量が大きくならない:画像4

コマンドを実行すると、ボリュームの一覧が表示されます。編集したいディスクの番号 ### の値を控えます。今回はドライブDの ディスクを編集したいので、4 となります。
Hyper-VのVHDの容量を拡張したが ゲストOSのディスク容量が大きくならない:画像5

selectコマンドを実行します。以下のコマンドを入力して実行します。今回ボリュームの番号は "4" なので、[n] の部分は4を入力します。

select volume [n]

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コマンドを実行すると、ボリュームが選択された旨のメッセージが表示されます。
Hyper-VのVHDの容量を拡張したが ゲストOSのディスク容量が大きくならない:画像7

extend コマンドを実行します。選択したファイル システム(ボリューム)をディスク上の空き (未アロケーション) 領域に拡張するコマンドです。未割当の2GB部分をDドライブの パーティションに含めるコマンドです。
コマンドを実行すると、DiskPart はボリュームを正常に拡張しました。 のメッセージが表示されます。

extend

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exit コマンドを実行してDiskPartを終了します。

exit

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ディスクの管理 ウィンドウに戻ると、ディスク1のドライブDのパーティションが拡張されていることが確認できます。
Hyper-VのVHDの容量を拡張したが ゲストOSのディスク容量が大きくならない:画像10

VHDを拡張してパーティションの領域を拡張できました。

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著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
作成日: 2009-09-09
改訂日: 2022-01-02
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