通常のコマンドプロンプトやターミナルで管理者権限が必要なプログラムを実行する手順を紹介します。
Windows 11 24H2 から通常のコマンドプロンプトやWindowsターミナルから管理者権限が必要となるプログラムを実行できるsudoコマンドが実装されました。
この記事では、sudoコマンドを利用して、管理者権限が必要となるプログラムを実行する手順を紹介します。
はじめに、sudoコマンドを利用できるようにするために、Windowsの設定を変更します。
設定画面を表示します。
左側のメニューの[システム]の項目をクリックします。しステムの設定画面が表示されます。(下図)
右側のエリアを下にスクロールし、[開発者向け]のタイルをクリックします。
下図の開発者向けの設定画面が表示されます。
右側のエリアを下にスクロールします。[sudo の有効化]のタイルの右側のスイッチをクリックして[オン]に変更します。
下図のユーザーアカウント制御のダイアログが表示されます。[はい]ボタンをクリックして設定を変更します。
[sudo の有効化]のスイッチが[オン]になりました。sudoコマンドが利用できる状態になりました。
実行方法を設定します。[sudo の有効化]のタイルをクリックします。タイルが開き下部に[sudo によるアプリケーションの実行方法を構成する]の設定項目が表示されます。
デフォルトでは[新しいウィンドウで表示]が設定されています。項目の右側のドロップダウンリストボックスをクリックします。
ドロップダウンリストが表示され、[新しいウィンドウで表示][入力が無効な場合][インライン]の設定項目が表示されます。
今回は[インライン]を設定します。
以上で設定は完了です。
Windowsターミナル、またはコマンドプロンプトを開きます。
はじめに、管理者権限が必要な chkdsk
コマンドを通常実行してみます。
以下のコマンドを入力して実行します。
chkdsk
以下のエラーが発生します。
sudo コマンドを利用して、chkdsk コマンドを実行します。
以下のコマンドを入力して実行します。
sudo chkdsk
コマンドを実行すると[ユーザーアカウントの制御]のダイアログが表示されます。[はい]ボタンをクリックします。
管理者モードでないターミナルですが、chkdskコマンドが実行できました。
なお、[sudo によるアプリケーションの実行方法を構成する]の設定で、[新しいウィンドウで表示]の設定の場合は、次の動作になります。
以下のコマンドを入力して実行します。
sudo chkdsk
コマンドを実行すると[ユーザーアカウントの制御]のダイアログが表示されます。[はい]ボタンをクリックします。
新しいコマンドプロンプトのウィンドウが表示され、新しいウィンドウでchkdskコマンドが実行されます。