Visual Studio でデバッグを開始するとデバッグ ターゲットの実行ファイルが見つからないエラーが発生しデバッグ開始できない現象について紹介します。
Visual Studio でデバッグを開始します。
下図のダイアログが表示され、次のエラーメッセージが表示されます。実行ファイルが見つからないため、デバッグが開始できません。
古いVisual Studio で作成されたプロジェクトを新しいバージョンのVisual Studioに変換したプロジェクトで発生することがあります。
出力パスの設定が違っているなどいくつかの原因がありますが、よくある原因として、デバッグ開始時にビルドする設定になっていない可能性があります。
既にビルドされている場合には、デバッグが開始されますが変更したコードが反映されない現象になります。こちらの記事も参照して下さい。
ソリューションエクスプローラでプロジェクトのノードをクリックして選択します。右クリックしてポップアップメニューを表示します。
メニューの[プロパティ]の項目をクリックします。
プロジェクトのプロパティウィンドウが表示されます。出力パスや対象プラットフォームが正しい設定になっているか確認します。
今回古いプロジェクトのため、対象プラットフォームが "x86" になっています。最新の環境に反映させるため "Any CPU" や "x64" に変更します。
続いてソリューションエクスプローラーでツリービューのルートノードのソリューションのノードをクリックして選択します。
右クリックしてポップアップメニューを表示します。メニューの[構成マネージャー]をクリックします。
[構成マネージャー]のダイアログが表示されます。エラーが発生したプロジェクトの[ビルド]のチェックボックスを確認します。チェックボックスがオフになっています。
チェックボックスをクリックして[ビルド]のチェックボックスにチェックを付けます。設定後[閉じる]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
デバッグを開始して、エラーが表示されないことを確認します。