Microsoft Azure CDN でカスタムホスト名を利用する設定について紹介します。
Azure CDNを設定するとデフォルトでは
のドメイン名で、アクセス可能になります。
ただし、この場合ドメイン名は"azureedge.net"のサブドメインとなるため、自身で保有するドメイン名でアクセスしたい場合があります。この場合、自身のドメイン名のCNAMEを "(Azure CDN エンドポイントの名前).azureedge.net"に設定してアクセスすることでCDNへアクセスできる設定にします。
カスタムドメイン名を利用した場合は、2016年5月時点では、SSLは利用できません。ご注意ください。
今回の例では、以下の設定をします。(概要図を掲載します。)
自身で保有するドメインで、ホストをCNAMEで定義し"(Azure CDN エンドポイントの名前).azureedge.net"に設定することで、CDNを自ドメインのホストのように扱うことができます。
CDNのプロファイルとCDNプロファイル内にエンドポイントの設定を作成します。手順の詳細はこちらの記事を参照してください。Microsoft CDNを利よする場合はこちらの記事を参照してください。
CDNを設定する前に、DNSにレコードを登録する必要があります。カスタムドメインで利用するホスト名をDNSのCNAMEに登録します。
Azure ポータルにアクセスします。CDNのリソースを選択し、CDNの管理画面を表示します。設定するCDNのエンドポイントをクリックします。
エンドポイントの設定画面に切り替わります。上部のツールバーの左端の[+ カスタム ドメイン]のボタンをクリックします。
カスタムドメインの追加画面が表示されます。[カスタム ホスト名]の欄に使用するホスト名を入力します。
ホスト名を入力すると、画面下部の[追加]ボタンが青色に変わります。ボタンをクリックして処理を確定します。
「カスタム ドメインを作成しています」のメッセージが表示されます。
正常に処理が完了すると「カスタム ドメインが正常に作成されました」のメッセージが表示されます。画面下部の[カスタムドメイン]にもホスト名が追加されます。
azureedge.netのドメイン名でコンテンツが表示できるか確認します。問題なく表示できました。
作成したカスタムホスト名のドメイン名でアクセスします。こちらもコンテンツが表示できました。設定は正しくできています。
CDNプロファイルの設定画面を表示します。[エンドポイント]のセクションでカスタムドメインを設定するエンドポイントの項目をクリックします。
エンドポイントの画面が表示されます。右側のエリアの上部の[+カスタム ドメイン]のボタンをクリックします。
[カスタム ドメインの追加]画面が表示されます。[エンドポイントのホスト名]は現在表示されているエンドポイントのホスト名が入力された状態になっているため、そのままにします。
[カスタムホスト名]に設定するカスタムホスト名を入力します。このとき、カスタムホスト名がDNSに登録されていないと[!]表示になり、次に進めません。
あらかじめ、DNSに登録されたホスト名を入力します。入力ができましたら、画面下部の[追加]ボタンをクリックします。
カスタムドメインの作成処理が始まります。
カスタムドメインの作成が完了すると画面右側のエリアの[カスタム ドメイン]の項目に作成したカスタムドメインの項目が追加されます。
カスタムドメインのURLでCDN経由でコンテンツが取得できるかを確認します。コンテンツが表示できましたので動作OKです。
以上でAzure CDNでカスタムドメインを利用することができるようになりました。