Visual Studio でデバッグすると Microsoft Edge の設定が初期化される現象と対処法の紹介です。

現象

Visual StudioでASP.NETアプリケーションなどのWebアプリケーションをデバッグ実行すると、Microsoft Edgeの設定が初期化された状態で起動します。


設定を変更して外観を変えます。このWebアプリをデバッグしている間は設定は反映されています。


別のWebアプリのデバッグに変えると、Webブラウザの設定は初期状態になってしまいます。

原因

Visual Studio はデバッグ時に Microsoft Edge を起動する際、通常のユーザープロファイルではなく、一時的なユーザープロファイル（DevTools 用）を使って起動するためです。

この動作により、以下の動作となります。セキュリティやプロジェクトの副作用回避のための挙動です。

• クッキー・履歴・拡張機能・ログイン情報 などが毎回リセットされる
• Edge が「初期状態」で立ち上がるように見える

回避方法

デバッグできなくてもよい場合

デバッグできなくても良ければ、[デバッグなしで開始]を利用します。
[Ctrl]+[F5]キーを押して実行するか、[デバッグ]メニューの[デバッグなしで開始]の項目をクリックしてアプリケーションを実行します。
現在利用しているWebブラウザでアプリケーションが実行されるため、設定が初期化されない状態のWebブラウザでWebアプリケーションを実行できます。