データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework)

.NET Frameworkアプリケーションで、データセットを利用するためのデータセット定義ファイル(xsdファイル)を作成する手順を紹介します。

こちらの記事ではDataGridView設置時に自動的にデータセットを作成しましたが、この記事では手動でデータセットを作成する手順を紹介します。

xsdファイルとは

DataSetのためのスキーマを定義するXMLファイルです。(XML Scheme Definition)
xsdファイルを定義しておくことで型付のDataSetを利用できます。

作成手順

データセットデザイナーで作成する場合

Windows Formアプリケーションを作成します。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像1

[ソリューションエクスプローラー]でデータセットを追加したいプロジェクトのノードをクリックして選択します。 右クリックしてポップアップメニューを表示します。メニューの[追加]の[新しい項目]をクリックします。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像2

[新しい項目の追加]ダイアログが表示されます。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像3

中央の項目のリストから[DataSet]の項目をクリックして選択します。ダイアログ下部の[名前]テキストボックスにデータセットのxsdファイルの名前を設定します。 今回はデフォルトの"DataSet1.xsd"とします。設定ができたらダイアログ右下の[追加]ボタンをクリックします。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像4

データセットが作成され、下図のデータセット デザイナーの画面が表示されます。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像5

データセットデザイナーのエリアで右クリックします。下図のポップアップメニューが表示されますので[追加]メニューの[TableAdapter]の項目をクリックします。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像6

[TableAdapter 構成ウィザード]のダイアログが表示されます。
[アプリケーションがデータベースへの接続に使用するデータ接続を指定して下さい。]のコンボボックスでデータベースの接続を選択します。接続が無い場合や新しい接続を作成する場合はコンボボックス右側の[新しい接続]ボタンをクリックして新しい接続を作成します。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像7

[この接続文字列にはデータベース接続に必要な重要情報(例:パスワード)が含まれています。接続文字列内に重要な情報を保存するとセキュリティ上の問題が発生する可能性があります。接続文字列にこの重要情報を含めますか]の設定をします。
今回はシンプルにするため[はい、重要情報を接続文字列に含めます]のラジオボタンにチェックをします。チェック後[次へ]ボタンをクリックします。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像8

[接続文字列をアプリケーション構成ファイルに保存する]画面が表示されます。接続文字列をアプリケーションの設定ファイル"Settings.settings"ファイルに保存するかの 確認です。今回はアプリケーション構成ファイルに保存する設定とします。[次の名前で接続を保存する]のチェックボックスにチェックが付いていることを確認し、 接続文字列の保存名を確認します。問題が無ければ[次へ]ボタンをクリックします。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像9

[コマンドの種類を選択]画面が表示されます。今回は[SQL ステートメントを使用]を選択します。ラジオボタンをチェックし[次へ]ボタンをクリックします。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像10

[SQL ステートメントの入力]画面が表示されます。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像11

レコードを取得するためのSQL文を入力します。クエリをGUIで作成するためのクエリ ビルダーを利用する場合はクエリ入力ボックスの右下の[クエリ ビルダー]ボタンをクリックします。」 GUIでクエリを作成するクエリ ビルダーのウィンドウが表示されクエリの作成ができます。
SQL文を設定できたら[次へ]ボタンをクリックします。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像12

[生成するメソッドの選択]画面が表示されます。メソッド名を設定します。今回はデフォルトの値を利用します。[次へ]ボタンをクリックします。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像13

[ウィザードの結果]画面が表示されます。ウィザードによってSQLのステートメントやメソッドが生成されます。[完了]ボタンをクリックしてウィザードを終了します。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像14

データセットデザイナーの画面に戻ると、DataTableとTableAdapterが作成されています。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像15

ソリューションエクスプローラーのファイル一覧に "DataSet1.xsd" ファイルが作成されています。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像16

サーバー エクスプローラーからドラッグ&ドロップする場合

Winformアプリケーションプロジェクトを新規作成します。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像17

ソリューションエクスプローラのプロジェクトのノードを選択し、右クリックでポップアップメニューを表示します。ポップアップメニューの[追加]メニューの[新しい項目]を選択します。下図の[新しい項目の追加]ダイアログボックスが表示されます。
ダイアログボックスの左側のカテゴリツリーから[データ]を選択し右側の項目リストの[データセット]を選択します。ダイアログの下部にデータセットファイルの名前を入力します。今回ファイル名は"MyDataset.xsd"としました。設定後、ダイアログボックスの右下の[追加]ボタンを押します。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像18

データセットが作成され、下図のデータセットデザイナが表示されます。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像19

[サーバーエクスプローラー]を表示し、データ接続から利用するデータベースを選択します。(データ接続の追加手順はこちらの記事を参照してください。)
データベース内の[テーブル]ノードを開きデータセットに加えるテーブルをクリックして選択します。選択したテーブルをデータセットデザイナーへドラッグ&ドロップします。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像20

初回時にはパスワードを接続文字列に含めるかの確認ダイアログが表示されます。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像21

データセットデザイナにテーブルが追加されました。TableAdapterも追加され、Fill,GetData()メソッドも追加されています。
データセットを作成する - xsdファイルの作成 (.NET Framework):画像22

以上でデータセットの作成が完了しました。

次の手順

一般的なデータベースアプリケーション作成手順では、次にフォームにデータセットのインスタンスを追加しします。手順はこちらの記事を参照してください。

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著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用
作成日: 2012-09-12
改訂日: 2021-05-17
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