オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする

After Effectsでオブジェクトをマスクする手順を紹介します。

手順:シェイプツールを利用する方法

コンポジションを作成し、キャンバスに図形を配置します。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像1

[タイムライン]パネルの配置した画像のレイヤーの項目をクリックして選択した状態にします。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像2

レイヤーを選択すると白色の枠がつきます。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像3

シェイプツールを選択します。今回の例では、[楕円形ツール]を選択します。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像4 オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像5

レイヤーが選択された状態でキャンバスをドラッグして円を描画します。描画した円で図形がマスクされることが確認できます。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像6

マスクのシェイプの大きさや位置を変更して出来上がりです。マスクのシェイプの大きさや位置を変更する手順はこちらの記事を参照してください。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像7

複雑な図形でマスクする場合

複雑な図形でマスクする場合の手順を紹介します。
画像などの要素をコンポジションに配置します。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像8

Illustratorでマスクする図形を描画します。今回は下図のパスを描画しました。作成したパスをコピーします。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像9

After Effectsに戻り、タイムラインパネルでマスクするレイヤーをクリックして選択した状態で、キャンバスにペーストします。Illustratorで描画したパスがキャンバスにペーストされ、マスクとして設定されます。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像10

マスクのシェイプの位置を調整して完成です。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像11
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像12

手順:トラックマットを利用する方法

別の方法としてステンシルアルファを利用する方法があります。

コンポジションを作成し、背景の平面レイヤーとキャラクターの画像を配置します。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像13

シェイプレイヤーを作成します。[レイヤー]メニューをクリックし[新規]サブメニューの[シェイプレイヤー]の項目をクリックします。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像14

シェイプレイヤーが作成されます。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像15

楕円形ツールを選択し、シェイプレイヤーにマスクしたい図形を描画します。今回は円形を描画しました。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像16

タイムラインパネルの左下の[転送制御を表示または非表示]のボタン(下図オレンジ丸で囲まれたボタン)をクリックします。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像17

ライムラインパネルのレイヤー項目が表示されているエリアが広がり、[モード]や[トラックマット]の項目が表示されます。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像18

先ほど作成して図形を描画したシェイプレイヤーの[モード]のコンボボックスをクリックします。下図のドロップダウンリストが表示されます。
ドロップダウンリストの[ステンシルアルファ]の項目をクリックします。

オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像19

クリックするとシェイプレイヤーに描画した図形部分がマスクされ、図形外の部分が黒色になります。 これは、コンポジションのすべてのレイヤーが一番上のシェイプレイヤーでマスクされたためです。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像20

このままでは、すべてのレイヤーがマスクされ背景が透過されてしまうため、実際にムービーで利用する場合には、 作成したこのコンポジションを別のコンポジションに配置して利用します。
新たに別のコンポジションを作成します。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像21

作成したコンポジションに、先ほどのコンポジションを配置します。親のコンポジション背景はマスクされないため、背景を別の色にすることができます。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像22

複雑な形状でトラックマットを適用する

複雑な形状でステンシルアルファを適用する場合の手順です。
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Illustratorでマスクする図形を描画します。塗りつぶした部分が不透明になります。図形が作成できたらAI形式でファイルに保存します。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像24

After Effectsに戻り[ファイル]メニューの[読み込み]サブメニューの[ファイル]をクリックします。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像25

ファイルを開くダイアログが表示されますので、作成したAIファイルを読み込みます。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像26

読み込んだ図形のファイルをドラッグしてコンポジションのキャンバスにドロップします。下図の状態になります。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像27

キャラクターの画像レイヤーの[トラックマット]のコンボボックスをクリックします。ドロップダウンリストの[アルファマット:(レイヤー名)]の項目をクリックして選択します。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像28

アルファマットが適用され、キャラクターの画像がマスクされます。
オブジェクト(画像,図形,テキスト)をマスクする:画像29

トラックマットを利用して、レイヤーにマスクを適用できました。


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著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。 最近は生成AIの画像生成の沼に沈んでいる。
作成日: 2022-03-23
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