Azure AD に参加しているPCにスマートフォンのリモートデスクトップアプリで接続する場合の設定を紹介します。
Windowsのリモートデスクトップアプリケーションを利用する場合は、AzureAD\[ユーザー名]@[ドメイン名]
のフォーマットでユーザー名を指定できますが、
スマートフォンのアプリの場合は、この形式は利用できません。接続するためのアカウント名を調べる必要があります。
接続先のPCにリモートデスクトップで接続する予定のアカウントでサインインします。コマンドプロンプト、またはPowerShellを起動します。
次のコマンドを実行します。
whoami
コマンドを実行すると、現在サインインしているユーザー名が表示されます。多くの場合、次の形式になります。
接続するユーザー名が取得できたら、スマートフォンのリモートデスクトップアプリを設定します。
接続するPC名はホスト名かIPアドレスを指定します。NetBIOS over TCP/IPは動作しないため、NetBIOS名では接続できないと考えておいたほうが良いです。
ユーザーアカウントには、先ほど whoami コマンドで取得した接続先のユーザー名を指定します。この時、AzureADとユーザー名の区切りの文字は \
文字ではなく、
バックスラッシュの文字にします。PCでは半角の ¥
と \
の文字コードは同じですが、スマートフォンでは、文字コードが異なり別の文字として扱われるため、\
を入力します。
設定ができたら接続をテストします。接続できれば設定完了です。