棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる

棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる現象と対処方法を紹介します。

現象の確認

下図の表を用意します。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像1

表を選択し、ツールリボンの[挿入]タブの[縦棒/横棒グラフの挿入]ボタンをクリックし、集合縦棒グラフを挿入します。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像2

グラフが挿入できました。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像3

数値の差が大きいため、わかりにくいですが、D列の値も棒グラフに表示されています。値を一時的に大きくすると、 棒グラフが青いバーの右側に表示されることが確認できます。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像4

D列の系列を選択し、[データ系列の書式設定]の[系列のオプション]の[使用する軸]を変更します。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像5

"第2軸"を選択した状態が下図です。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像6

2つの棒グラフが重なってしまっています。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像7

対処法

ダミーの列を挿入して空の系列を追加する方法で対処できます。
ツールリボンの[挿入]ボタンの[シートの列を挿入]をクリックして列を挿入します。(他の方法で列を挿入しても問題ありません)
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像8
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像9

列名を「ダミー」と設定しておきます。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像10

ダミー列を含んた表全体を選択した状態で再度、棒グラフを挿入します。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像11

棒グラフが作成できました。棒グラフが完全に重ならずに右にずれている状態が確認できます。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像12

ダミーの列をもう一列作成し、2列にします。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像13

C列の系列は[主軸]に設定します。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像14

D列の1つめのダミーの列の系列も[主軸]に設定します。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像15

E列の2つめのダミーの列の系列は[第2軸]に設定します。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像16

F列の系列は[第2軸]に設定します。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像17

2つの棒グラフが横に並んだ状態で表示できました。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像18

必要に応じて凡例やタイトルを修正して完成です。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像19

補足:ダミー列を2列用意するしくみ
ダミー列を2列作成するとうまく表できる動作の説明です。
棒グラフがあります。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像20

系列を1つ増やした状態です。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像21

この状態で第2軸の系列を追加すると、2つのグラフの中心に第2軸の系列のグラフが表示されます。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像22

さらに系列を1つ増やして3系列にした状態です。(軸はすべて[主軸]の設定です)
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像23

この状態で第2軸の系列を追加すると、3つのグラフの中心に第2軸の系列のグラフが表示されます。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像24

第2軸のグラフが主軸の中心に表示されるのであれば、主軸の系列のグラフを2つ、第2軸のグラフを2つ表示して、 片方の値を0にすれば、グラフが並んで表示できるどうさになります。2つの系列を主軸、残りの2つの系列を第2軸にした状態が 下図です。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像25

2つの列の値を0にすることで、主軸と第2軸の棒グラフが隣り合った表示になりました。
棒グラフで第二軸を使用すると棒グラフが重なる:画像26
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著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
作成日: 2023-07-30
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