数値を切り捨てる関数には、TRUNC関数もあります。FLOOR.MATH と TRUNC の違いについてはこちらの記事を参照してください。
Excelで小数点以下を切り捨てた数値にする方法、数値を5ごと、10ごとといった刻み値で切り捨てる方法について紹介します。
Excelで数値を5ごと、10ごとといった刻み値で切り捨てる場合は、FLOOR関数を利用します。
=FLOOR.MATH([値 または セル])
=FLOOR.MATH([値 または セル], 基準値)
=FLOOR.MATH([値 または セル], 基準値, モード)
基準値は切り捨てる最小単位を入力します。省略した場合は1になります。基準値に入力した数値の最も近い倍数に切り捨てられます。
モードは省略すると"0"になります。モードの動作についてはこちらの記事を参照してください。
旧書式では以下になります。
=FLOOR([値 または セル], 基準値)
=FLOOR([値 または セル], 基準値, モード)
以下の数式をセルに入力すると、第一引数の値(23を)を10ごとの刻み値で切り捨てるため、20がセルの値となります。
=FLOOR.MATH(23,10)
以下の数式をセルに入力すると、第一引数の値(18を)を5ごとの刻み値で切り捨てるため、15がセルの値となります。
=FLOOR.MATH(18,5)
以下の表を作成します。
値 | 10の切り捨て | 4の切り捨て |
---|---|---|
12 | ||
15 | ||
18 | ||
22 | ||
23 | ||
58 | ||
62 |
C3セルに以下の数式を入力します。
=FLOOR.MATH(B3,10)
D3セルに以下の数式を入力します。
=FLOOR.MATH(B3,4)
C3セルは値を10刻みで切り捨てるため、B3セルの12の値は、10になります。D3セルは値を4刻みで切り捨てるため、B3セルの12の値は
そのまま12として表示されます。
C3,D3セルをコピーして、他の行にペーストします。それぞれの行で、C列にはB列の値を10刻みで切り捨てた値が表示され、
D列にはB列の値を4刻みで切り捨てた値が表示されます。