Nikon Df を使える機会があったのでレビューします。
Amazonでも購入できます。
2024年時点では、Nikon Z f が後継モデルとして販売されています。
梱包は下図です。横長の箱です。
ふたを開けると保証書などが入っています。
中は小さな箱に分かれています。箱を取り出します。
上図の薄い箱には取扱説明書やCD-ROMが梱包されています。
こちらのやや大きい箱にはレンズが入っています。
まだ箱がいくつか残っています。
本体は左側のケース部分に収められています。
本体の右側の箱が電池やストラップなどの付属品です。
電池、充電器、ストラップ、USBケーブルが梱包されています。
外観は下図です。今回はブラックモデルを入手しました。
D800,D610,D7100などと比較すると、本体の厚みが薄い分コンパクトに感じます。一方で肩の部分が角張っているため、実物を見るとWebでの画像やイメージよりやや威圧感があります。
Nikonのフォント(旧書体ですが)も現代風のフラット的なデザインになり、グリップ部の赤帯もなくなっており、"一眼レフ機"感がなくなっています。カメラマニア感の無いデザインになっているのが良いと感じました。(女性が持っていてもスタイリッシュで違和感が無いかと思います。)
シルバーモデルのほうが従来の一眼レフカメラ感がないため、こちらをおすすめしたいですが黒モデルもシックで捨てがたいです。今回のレビューはブラックモデルです。
液晶保護シートも合わせて入手しました。
レンズの外観は下図です。レンズ以外にレンズフード、レンズケースが付属しています。レンズのレビューについてはこちらの記事を参照してください。
こちらのレンズフィルターもあわせて入手しました。
下図が電池パックです。
充電器は下図です。比較的コンパクトです。
プラグを回転させて持ち上げる構造になっています。
ストラップは下図です。機種名がプリントされています。
電池パックやSDカードは本体底面右側に挿入します。底面右側の爪を立てて回転するとふたを開けることができます。
ふたが開いた状態です。
液晶面側のスロットにSDカードを挿入します。グリップ側のスロットに電池パックを取り付けます。
レンズを取り付けるため、本体のカバーを外します。ミラーが見えます。
ミラーアップしてセンサーを確認します。フルサイズのセンサーはかなり大きいです。
レンズ(AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (Special Edition))を取り付けた状態です。レンズの長さも短く軽いため、全体の重さもかなり軽いです。
電源を投入するとすぐに時刻設定の画面が表示されます。時刻を入力し決定すると、以後すぐに撮影ができるようになります。
想像より軽いです。本体765g+レンズ190g(AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (Special Edition))で合計955gですが、重さを感じません。おそらくレンズが軽いため本体側に重心が来るため持ちやすく、重さを感じにくいと思われます。持った印象では"Olympus E-M1+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO"より軽く感じました。
マグネシウム合金を使用しており、しっかりとした筐体です。
しっかりとした作りです。うっかり回ってしまわないようにロック機構がついています。モードダイヤルは上に引いてから回す機構になっています。
高速です。D800やD610との速度差は感じませんでした。
Nikonの一眼レフのシャッター音です。ミラーレスのカメラとは異なった落ち着いた、モーター音の無いメカニカルなシャッター音です。D800,D610のシャッター音は、固い殻の中にシャッター機構が入っており、シャッター音とわずかな振動が手に伝わる印象ですが、Dfのシャッターはやや開いた箱の中にシャッター機構が入っており、シャッター音や振動が手元にダイレクトに伝わるような感覚があります。写真を撮る感覚が伝わるというメリットもありますが、人によっては軽薄と感じることもあるかもしれません。
クリアで鮮明です。EVFでは白く飛んでしまうことがありますが、光学ファインダはそのようなことはありません。ファインダでのぞいたものと撮影結果が大きく異なることもあり、イメージと撮影結果が違ったというケースもあります。
非常にきびきびと動作します。全くストレスは感じません。
レビュー記事はこちらを参照してください。
レビュー記事はこちらを参照してください。
D4のセンサーを使用していることもあり、画質は良いです。
OLYMPUS のE-M1と比較してみます。
比較ではOLYMPUS E-M1のほうがやや青白くなっています。鮮明感やシャープさはE-M1のほうが強めですが、布地の柔らかさはDfのほうが表現できているように見受けられます。
比較ではOLYMPUS E-M1のほうがやや彩度が高い印象です。E-M1の画像だけ見ていると違和感に気づきませんが、比較するとE-M1の色は嘘っぽさ、過度な演出があるような印象を持ちます。Dfのほうが人間の感覚に合っているような印象です。また、拡大するとDfで撮影した画像は手振れしていることがわかりました。手振れに関してはE-M1の手ぶれ補正が有効に機能しています。
Dfのほうが明暗の差が出ており、ドラマチックな感じに仕上がっています。実際の撮影時の感覚でもかなり暗い場所の印象があったため、Dfの撮影結果のほうが人間の感覚に近い印象です。被写界深度もDfのほうが浅いことがわかります。
ISOダイヤルが物理的に用意されているのは良いのですが、ロックを解除して回しにくいことと、ダイヤル中にISO Autoが無いのが気になりました。メニューから高感度設定でISOオートに変更するのはかなり面倒です。フィルムカメラではフィルムでISO感度が決まるためこのような操作体系になっているのですが、ISO感度は状況によって変えるものという今風の使い方からすると、ちょっと時代に合っていない気もします。
軽量で持ち運びしやすく取り回しやすい機種だと思います。大きく重いズームレンズを付けるよりは、コンパクトな単焦点レンズが合う機種という印象です。軽いレンズを付けた場合は想像以上に軽いため、あちこちに連れ出して写真を撮るのが楽しくなりそうです。ただし従来のD800,D610を利用している利用者ではホールド感やシャッターのインプレッションで若干軽薄に感じる面があるかもしれません。どちらかというと既存のNikonユーザーが乗り換える機種よりは、ミラーレス機やコンパクトデジカメからのステップアップとしての購入や、一眼レフ機には抵抗感のあるユーザーが購入するほうがおすすめできると感じました。