DotNetZip ライブラリ(DotNetZip - Zip and Unzip in C#, VB, any .NET language) を用いて、ZIPファイルを作成しファイルを圧縮する方法を紹介します。
DotNetZipのライブラリをダウンロードします。ダウンロードの手順等はこちらの記事を参照してください。
プロジェクトを新規作成します。今回はWinFormアプリケーションプロジェクトを新規に作成しました。
[ソリューションエクスプローラ]の[参照設定]ノードをクリックして選択します。
マウスの右ボタンをクリックしポップアップメニューを表示します。メニューの[参照の追加]を選択します。
[参照マネージャー]ダイアログが開きます。ダイアログ下部の[参照]ボタンをクリックします。
アセンブリを参照するためのファイル選択ダイアログが開きます。DotNetZipライブラリの"zip-v.19"ディレクトリを開きます。
"Ionic.Zip.dll"ファイルを選択します。
[参照マネージャー]に戻るとアセンブリが追加されています。[OK]ボタンを押します。
参照設定ノードに"Ionic.Zip"が追加されました。
下図のUIを作成します。フォームにボタン、テキストボックス,OpenFileDialogを配置します。OpenFileDialogはMultiSelectプロパティをTrueに設定します。
以下のコードを記述します。
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.ComponentModel;
using System.Data;
using System.Drawing;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
using System.Windows.Forms;
using System.IO;
using Ionic.Zip;
namespace ZipCompress
{
public partial class FormMain : Form
{
public FormMain()
{
InitializeComponent();
}
private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
if (openFileDialog1.ShowDialog() == System.Windows.Forms.DialogResult.OK) {
ZipFile zf = new ZipFile();
for (int i = 0; i <
openFileDialog1.FileNames.Length; i++) {
ZipEntry entry = zf.AddFile(openFileDialog1.FileNames[i]);
entry.FileName = Path.GetFileName(openFileDialog1.FileNames[i]);
}
zf.Comment = "テストアプリでの圧縮";
zf.Save("testfile.zip");
textBox1.Text = "処理が終了しました。\r\n";
}
}
}
}
if (openFileDialog1.ShowDialog() == System.Windows.Forms.DialogResult.OK) {
ZipFile zf = new ZipFile();
for (int i = 0; i <
openFileDialog1.FileNames.Length; i++) {
ZipEntry entry = zf.AddFile(openFileDialog1.FileNames[i]);
entry.FileName = Path.GetFileName(openFileDialog1.FileNames[i]);
}
zf.Comment = "テストアプリでの圧縮";
zf.Save("testfile.zip");
textBox1.Text = "処理が終了しました。\r\n";
}
ボタンをクリックするとファイル選択ダイアログを開きます。ファイルが選択されれば、選択されたファイルをZIPファイルに圧縮します。
ZipFile zf = new ZipFile();
ZipFileオブジェクトを作成します。
for (int i = 0; i <
openFileDialog1.FileNames.Length; i++) {
ZipEntry entry = zf.AddFile(openFileDialog1.FileNames[i]);
entry.FileName = Path.GetFileName(openFileDialog1.FileNames[i]);
}
ファイル選択ダイアログで、選択したファイルをZipFileオブジェクトのAddFileメソッドを用いて追加します。メソッドの戻り値としてZipEntryオブジェクトが返ります。
Zipファイル内のパスを設定するため、ファイル追加の際の戻り値のZipEntryオブジェクトのFileNameプロパティを設定します。上記のコード例ではファイル名のみを設定しているためZipファイル内の直下にファイルが保存されます。
for (int i = 0; i <
openFileDialog1.FileNames.Length; i++) {
ZipEntry entry = zf.AddFile(openFileDialog1.FileNames[i]);
}
上記のコードのようにFileNameプロパティを設定しない場合ドライブ直下からのフォルダ構造がZIPファイル内に造られます。
プロジェクトを実行します。下図のウィンドウが表示されます。
[button1]をクリックします。ファイルオープンダイアログが表示されます。
ZIPファイルに圧縮するファイルを選択します。今回はフォルダ内の4つのファイルを選択しました。ファイル選択ができたら[開く]ボタンを押します。
ZIPファイルへ圧縮をします。処理が終了するとテキストボックスにメッセージが表示されます。
実行ファイルのディレクトリを確認するとZipファイル"testfile.zip"が作成されていることがわかります。
ZIPファイルを開くと先ほど選択したファイルがZIPファイル内に格納されています。
ZIPファイルでの圧縮ができました。