CFG++ サンプリングメソッドを利用して画像を生成する
CFG++ サンプリングメソッドを利用して画像を生成する手順やTipsについて紹介します。
CFG Scale
Stable Diffusionでは、画像生成時にCFG Scaleを指定します。一般的にCFG Scaleの値が小さいとノイズは少ないが、プロンプトに沿った画像が生成されにくく、
CFG Scaleの値を大きくすると、プロンプトに沿った画像が生成されるが、画像にノイズが乗ったり、画像が破綻したりする。とされています。
CFG Scaleの値の違いによる生成画像の結果についてはこちらの記事を参照してください。
CFG Scaleの値が下がるとぼやけた画像が生成され、CFG Scaleの値が大きくなるとシャープになり細部まで描画されますが、画像にノイズが入る結果になります。
CFG++ (cfgpp)
CFGの値が大きいと画像にノイズが入ってしまい、CFGの値を下げればプロンプトに沿った画像が生成されにくくなる状況を改善するため、CFG++が提案されました。
CFG++では、ステップごとに自動的にCFG Scaleの値を調整することで、初期は低めのCFG Scaleに設定してノイズを抑え、後半のステップで、CFGを高くして
プロンプトに従った細部をシャープに描画する仕組みです。
参考URL:https://cfgpp-diffusion.github.io/
Stable Diffusion WebUI ReForgeでCFG++サンプリングメソッドを利用する
サンプリングメソッド
Stable Diffusion WebUI ReForgeでは、dev2番でCFG++のサンプリングメソッドを利用できます。以下のサンプリングメソッドが選択できます。
- Euler CFG++
- Euler Ancestral CFG++
- DPM++ 2S Ancestral CFG++
- DPM++ 2M CFG++
- DPM++ SDE CFG++
- DPM++ 3M SDE CFG++
- RES Multistep CFG++
- Euler DY CFG++
- Euler SMEA DY CFG++
- Euler A DY CFG++
- DPM++ 2M DY CFG++
- DPM++ 2S Ancestral CFG++ Dyn
- DPM++ 2S Ancestral CFG++ Intern
モデル
Stable Diffusion SDXLのモデルを利用します。
CFG Scale
CFG Scaleの値は、0.5から1の間に設定します。

Dynamic CFGの設定
[Enmable Dynamic CFG]を有効にします。有効にしなくても画像は生成できますが、無効の場合は若干カラーがくすんだ出力になる場合があります。

出力結果
Prompt
Prompt: 1girl, pink shirt, look at viewer, chinese coffee cup on table, in cafe, wide view, grid window, coast background, resort building, palm tree outside, masterpiece, best quality
Negative prompt: worst quality, low quality, low score
Size: 1314x768
Model:boleromix(noobai) v1.3 vPre10
Samping Method: Euler A DY CFG++
かなり柔らかい感じの画像生成結果になります。
Samping Method: DPM++ 2M DY CFG++
比較的細部まで描画された画像が生成されます。
Samping Method: DPM++ 2S Ancestral CFG++ Intern
輪郭線がしっかり描画された画像が生成されます。
Model:Animagine XL v4.0 opt
Samping Method: DPM++ 2M DY CFG++
比較的細部まで描画された画像が生成されます。
Samping Method: DPM++ 2S Ancestral CFG++ Intern
カラーはセピア寄りになりますが、輪郭線がしっかり描画された画像が生成されます。
著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。
最近は生成AIの画像生成の沼に沈んでいる。