After Effectsで「アップスケール (ディティールを保持)」のエフェクトを利用して画像を高画質で拡大する手順を紹介します。
こちらの記事では、ラスタ画像をコンポジションに配置して動画で表示する手順を紹介しました。
配置したラスタ画像のハンドルをドラッグするとスケールの変更による画像の拡大ができますが、より高品質に画像を拡大したい場合があります。
「アップスケール (ディティールを保持)」のエフェクトを利用するとスケールによる拡大よりも高品質に画像を拡大できます。
この記事では「アップスケール (ディティールを保持)」のエフェクトを利用する手順を紹介します。
コンポジションにラスタ形式の画像を配置します。画像の配置手順はこちらの記事を参照して下さい。
画像のハンドルをドラッグ、または、画像の[トランスフォーム]の[スケール]を変更して画像のサイズを拡大します。
プレビュー画面での画像はかなり荒れていますが、書き出し結果の動画はスムーズに拡大された画像が表示されます。
さらに高品質で画像を拡大できる「アップスケール (ディティールを保持)」のエフェクトを利用します。
コンポジションに配置した画像を選択し、[エフェクト]メニューの[エフェクトコントロール]の項目をクリックします。
ウィンドウの左側に[エフェクトコントロール]のエリアが表示されます。エリア内で右クリックします。
下図のポップアップメニューが表示されます。メニューの[ディストーション]のサブメニューの[アップスケール (ディティールを保持)]の項目をクリックします。
ウィンドウ左側の[エフェクトコントロール]のエリアにアップスケールのエフェクト設定画面が表示されます。
スケールの値を変更します。数値の部分をダブルクリックすると数値をキーボードで変更できる状態になりますので、変更したい値を入力します。
または、数値の上でマウスボタンの左ボタンを押してドラッグすると数値をマウスでも変更できます。
数値を400%にした状態が下図です。画像が4倍の大きさに拡大できています。
スケールで拡大した画像と、アップスケール (ディティールを保持)で拡大した画像を並べて、どの程度画質が違うのか確認します。
スケールで拡大した画像と、アップスケールエフェクトで拡大した画像の比較動画です。
アップスケールエフェクトで拡大した画像のほうが、シャープさがあります。