stornvme エラーが発生し SSDディスクにアクセスできない状態になる現象についての紹介です。
突然、NVMe のSSDのディスクドライブにアクセスできなくなります。状況によってはファイルは見えますが、ファイルにアクセスすると、「無効な MS-DOS ファンクションです。」エラーが発生します。
なお、SATA接続のSSDではこの現象は発生しません。
イベントビューアーでログを確認すると、次のログが記録されています。
stornvmeのエラーが発生し、以降DiskやNtfsのエラーが連続して大量に発生します。
最初に以下の警告が発生します。
続いて以下のエラーが発生します。
エラー後にディスクにアクセスできなくなるため、以下の警告が大量に発生します。
マシンを再起動します。ドライバーのエラーのため再起動で復旧できる可能性が高いです。再起動後にディスクにアクセスできるかを確認します。
stornvme のエラーのため、SSDに発生する固有の症状のようです。再起動により改善されましたが、エラー時にはディスク破損とほぼ同様の症状になるため、
精神的によろしくないエラーです。
連続して発生したため、調査することにしました。以下の原因が考えられます。
SSDのハードウェアが故障の可能性です。SMART情報を調べた限りでは、エラー発生数や不良セクタの数もほとんどなく、SSDのハードウェアの故障の可能性は低そうでした。
しかし、SSDの特定のセクタ(アドレス)にアクセスすると論理不良でリセットがかかり、ドライバーエラーが発生する動作はありそうです。
SSDへの同時アクセスが集中したため、処理が追い付かないなどの原因でドライバーでエラーが発生した可能性です。
いったんファイルの大半をNVMe SSDではない別のドライブに移し替えてアクセスを減らしてどうなるか状況を確認してみようと思います。
ファイルを移動させてアクセスを減らした結果、エラーの発生はなくなりました。しかし、特定のセクタにアクセスしなくなっただけの可能性もあるため、何とも言えない状況です。
その後、アクセスの少ないNVMe SSDにおいても、stornvmeのエラーが発生しました。ただし発生頻度は大幅に下がりました。
Windows Update で stornvme の更新がありバグが混入した可能性です。
未検証ですが、セクタサイズを4KB以下でフォーマットし、小さくすると解消する可能性があるという情報があります。
storenvmeではWindows 10 20H2 でThunderboltでSSDに接続するとブルースクリーンが発生するというバグもあるため、他にもいくつかバグがあるのかもしれません。