Excelの数式で入力値に対応した値をセルに表示するLOOKUP関数を紹介します。場合分けをする用途としても利用できます。
Excelの数式で値や計算結果の値で場合分けしたいことがあります。プログラム言語ではswitch~case文などを使って条件分岐できますがExcelにはswitch文のような構文はありません。
Excelで条件分岐と似た処理を実現する方法としてLOOKUP関数を用いる方法があります。LOOKUP関数を用いると、値に応じてセルの内容を変えることができます。この記事ではLOOKUP()関数の利用例を紹介します。
判定値と出力には、「1行n列」の範囲か「n行1列」の範囲を与えます。
または
配列には、2次元配列以上の配列を与えます。
A1以外の適当なセルに以下の式を入力します。今回の例ではB1に式を入力しました。
A1に"1"を入力すると 数式を入力したセルに「りんご」が表示されます。
A1に"2"を入力すると 数式を入力したセルに「みかん」が表示されます。
A1に"3"を入力すると 数式を入力したセルに「パイナップル」が表示されます。
入力された値に応じてセルの表示内容が変わることが確認できます。
検査値と配列にセル範囲を指定することもできます。
Excelを起動します。
下記の表を作成します。(H列とI列に検査値と出力を設定します。)
B2のセルに下記の数式を入力します。
検査値をH1からH9のセル範囲の値とし、出力をI1からI9のセルの値とします。
設定直後の状態です。A2セルに値が設定されていないため、"#N/A"が表示されています。
A2セルに、"Pear" を入力します。検査値の"Pear"に対応する値の「なし」がB2セルに表示されます。
A2セルを "Orange" に変更します。検査値に対応する「みかん」がB2セルに表示されます。
A2セルを"Banana"に変更すると、「バナナ」がB2セルに表示されます。
利用例はこちらの記事を参照してください。