縦長の瞳を出力するプロンプト
縦長の瞳を出力するプロンプトの紹介です。
概要
こちらの記事では、目のアップを生成するプロンプトを紹介しました。
目のアップ画像が出力できますが、瞳を縦長にしたい場合があります。
この記事では瞳を縦長にするプロンプトを紹介します。
メモ
近年のキャラクターの瞳は円形に近い形状がトレンドとなっているため、縦長の瞳は出しにくい傾向があります。
方針
次の方針が考えられます。
方針1: デフォルメの目を出力する
「コンセント目」のプロンプトを応用して、以下のプロンプトを組み合わせます。
- close up eye
- |_|
- deformed eye
この方法は2025年時点のモデルではうまくいくモデルはほとんどないです。
方針2: 横からの視点にする
正面から見ると円形の瞳ですが、斜めから見ると縦長に見えます。
斜めからの視点で瞳を生成すれば縦長に見えます。
ただし、この方法は瞳のアップの場合にのみ有効です。
方針3: ControlNet
ControlNetを利用して形状を制約する方法です。
方針4: 瞳が縦長のキャラクターをプロンプトに含める
プロンプトに瞳が縦長のキャラクター名を含める方法です。モデルによりますが効果がある場合もあります。
方針5: 作家タグを入れる
方針4と似た方法です。この方法は非常によく効きますが、以下のデメリットがあります。
- 絵柄や出力画像のテイストが変化してしまう
- 他のタグが効きにくくなる
- モデルによっては、寄れない、指定の構図が出にくい
方針6: LoRAを利用する
こちらは効果もあり、絵柄も希望の絵柄に合わせることもできます。ただし作成のための手間がかかります。
詳細はこちらの記事を参照してください。
生成結果
例:横からの視点にする例
Prompt
Prompt: close up eye, (from side:0.5), shiny pupil, deformed, masterpiece, best quality
Negative prompt: worst quality, low quality, bad anatomy, eyelashes
生成結果は下図です。低い確率ですがうまくいく場合があります。
Hassaku XL v2
例:ControlNetを利用する
Prompt
Prompt: close up eye, shiny pupil, anime style, masterpiece, best quality
Negative prompt: worst quality, low quality, bad anatomy, eyelashes
ControlNetの設定と入力画像は下図です。ControlNetのモデルは"xinsir controlnet-union-sdxl-1.0 Promax"です。(詳しくはこちらを参照してください)

生成結果は下図です。ある程度は効果があります。リアル系のモデルの場合では瞳を円形に描画しようとする傾向が強くControlNetの効きが良くないので注意が必要です。
Animagine XL v4 opt
PonDeCat v1.1
例:瞳が縦長のキャラクターの例
Prompt
Prompt: (close up eye:1.2), asakura nemu, shiny pupil, masterpiece, best quality
Negative prompt: worst quality, low quality, bad anatomy, eyelashes
生成結果は下図です。微妙に効果があるかなという印象です。
Animagine XL v4 opt
例:作家名を利用する例
Prompt
Prompt: (close up eye:1.2), (from side:0.5), shiny pupil, deformed, masterpiece, best quality, (amazuyu tatsuki:0.5)
Negative prompt: worst quality, low quality, bad anatomy, eyelashes
生成結果は下図です。非常によく効きますが、Animagineの標準の絵柄とは出力が変化してしまいます。
Animagine XL v4 opt
Prompt
Prompt: (close up eye:1.2), (from side:0.5), shiny pupil, deformed, masterpiece, best quality, (bekkankou:0.5)
Negative prompt: worst quality, low quality, bad anatomy, eyelashes
生成結果は下図です。
Animagine XL v4 opt
著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。
最近は生成AIの画像生成の沼に沈んでいる。