斜めからの顔の描き方・斜め向きの頭部の描き方
このページのタグ:[デザイン] [イラスト・漫画]
イラストや漫画用の"そらで描く"頭部の書き方の紹介記事です。写実の正確さよりもそれっぽく見えるものを手早く簡単に書く方法です。

基本方針

目で見たものを紙に描くというよりは、パターン化して書きます。難しい視点や、複雑な構図は描くことを避けます。基本パターンは次の3つを覚えます。
  • 正面斜めから見たときのパターン (右向き・左向き)
  • 正面から見たときのパターン
  • 横から見たときのパターン (右向き・左向き)

横顔の描き方は別記事にしました。「横顔の描き方・横向きの頭部の描き方」の記事を参照してください。

正面斜めからの頭部の描き方

まず円(球体)を描きます。次に球の中心線を描きます。この線が顔の中心線になります。(線上に鼻があります。)


円(球の)下辺3分の2程度の線を消去します。円の右側10分の1程度の位置に縦線を引き、ぶつかった位置に耳を書きます。また、左側は顎までの線を書きます。この時、バランスを見ながら後頭部を少し伸ばします。(下図の点線部分)
本来は反対側の耳は見えないのですが、漫画絵なので演出として反対側の耳を書くのも有りです。今回は反対の耳も書きました。


顎から耳の付け根までの線を書きます。また、首の線を書きます。首は耳の裏側から伸ばします。


目と眉を書きます。眉は耳の上端あたりに、目は眉の下に書きます。今回は目は点で書きました。


輪郭を取り出して完成です。


縦長に見え不自然に見えるかもしれませんが、これは髪の毛がないためです。髪の毛を描くと自然になります。逆に髪の毛がない場合はこの程度、後頭部が大きくないと不自然になります。

補足:立方体であたりを取る方法

上記で紹介した方法で描画できますが、円であたりをとった場合、顔の向きなどが若干わかりにくくなる場合があります。また、パースがきつい場合のあたりがとりにくくなる場合もあります。補足として箱型であたりを取る方法も紹介します。

立方体を書きます。


立方体の片方の面の下を伸ばします。下端があごの位置になります。伸ばす長さは絵柄により変わりますが、立方体の高さの半分から3分の1程度になります。


伸ばした分を含めた全体の高さの半分の位置にマークをします。(下図赤線)


全体の高さの半分の位置に耳のあたりをとります。


全体の高さの半分の位置に目のあたりをとります。耳の上端を目安に眉のあたりを取ります。


あたりの立方体とあごの位置を参考にしつつあたりを書きます。あごの位置は奥に若干引くため、あごの一番下は中心線より右側に位置するようにします。

輪郭を取り出して完成です。



角度がきつい場合

目の書き方でも紹介していますが、角度がきつい場合は、鼻の高さが無視できなくなるため、5角形にちかい形状のあたりになり、鼻の高さで奥の目が見えなくなります。


正面からの頭部の描き方

正面顔の描き方は別記事にしました。「正面からの顔の描き方・正面を向いた頭部の描き方」の記事を参照してください。

側面からの頭部の描き方

横顔の描き方は別記事にしました。「横顔の描き方・横向きの頭部の描き方」の記事を参照してください。

キャラクターの書き分けについて

キャラクターの書き分けについてです。
キャラクターを書き分けるには、ヘアースタイルや衣類、顔のパーツなどを変えることで書き分けできますが輪郭の違いでも書き分けられます。輪郭で書き分ける場合は顎の位置をどこにするかと、顎までのラインをどうするかでキャラクターの違いを出します。


以下4つほどパターンを変えて書きました。
  • 右上: 顎は下端で水平に、頬骨も少し出す。
  • 右下: 顎は丸く、頬骨を出す。
  • 左上: 顎は下端で水平に大きく、頬骨も出す。
  • 左下: 顎はとがる。頬骨は出ない。


デフォルメはどうするの?

デフォルメの場合は、顔の縦の長さを通常の長さより短めにします。顎の位置を下げないようにします。また、上半身の幅も小さくします。上半身が小さくなるので首の太さも細くなります。上半身のデフォルメについてはこちらの記事を参考にしてください。

頭部と体のあたりを取ります。


あたりを参考にしつつ頭部と上半身のラインを書きます。が、元々のあたりとだいぶずれてしまっています。この問題についてはこちらの記事で対策を紹介します。


体のラインと服を書きます。ついでに目と口も書いておきます。


最後に輪郭を取り出して完成です。

補足

位置がうまく合わせられない場合や、顔のあたりから書き始めたい場合は「転送ページ」の記事で紹介してる方法も参照してください。

補足:顔から描き始める場合

上記では頭部の描き方を紹介しましたが、この書き方は漫画などで使う場合には使いづらいです。紹介した書き方では、頭部のあたりを取り顎の位置を決め、輪郭を書いた後で目の位置や口の位置が決まります。そのため、最初のあたりを取る段階ではどこに目が来るのかがわかりにくいです。
最初に円を描いた位置よりも目の位置がだいぶ下になります。


実際に使う場合は下の図のように、目や口の位置を決めたあたりを取りそこから完成品ができたほうが良いです。


この記事では、先に目や口のあたりを取った場合の頭部の描き方を紹介します。この方法はバランスを取るのが難しいのでちょっと難易度が高いです。

まず、顔と上半身のあたりを取ります。顔には目と口の位置を書いてしまいます。


次に頭部を書き足します。頭部の頭頂部と後頭部を書き足すイメージです。


上半身に腕を書き足し、体のラインを書きます。


体のラインに合わせて服を書きます。


輪郭を取り出して完成です。


例1

他の例も紹介します。

顔と上半身と下半身のあたりを取ります。上半身はこちらの記事を、下半身はこちらの記事を参考にしてください。


あたりを参考にして体のラインを書きます。


体のラインを参考にして服を書きます。


輪郭を取り出して完成です。


この例では、あたりを取るときの首の位置と上半身の位置を決めるのが難しいです。次の例のように首を後から書くのもありです。

例2

先の例では首を先に描くと上半身の位置決めが難しくなってしまいます。首を後から書く例を紹介します。

下図のように顔と上半身と下半身、腕のあたりをとります。腕は線一本であたりを取りました。


顔に後頭部と頭頂部を書き足します。上半身のあたりから体のラインも描きます。腕も太さを持たせました。体のラインを書くのに合わせて服のラインも書いてしまいます。


最後に輪郭を取り出して完成です。


登録日 :2011-07-18    最終更新日 :2016-07-17
このページのタグ:[デザイン] [イラスト・漫画]
Japanese
プライバシー    iPentecについて
iPentec all rights reserverd. (ISDC)