イラストや漫画用の"そらで描く"頭部の書き方の紹介記事です。写実の正確さよりもそれっぽく見えるものを手早く簡単に書く方法です。
基本方針
目で見たものを紙に描くというよりは、パターン化して書きます。難しい視点や、複雑な構図は描くことを避けます。基本パターンは次の3つを覚えます。
- 正面斜めから見たときのパターン (右向き・左向き)
- 正面から見たときのパターン
- 横から見たときのパターン (右向き・左向き)
正面斜めからの頭部の描き方
まず円(球体)を描きます。次に球の中心線を描きます。この線が顔の中心線になります。(線上に鼻があります。)
円(球の)下辺3分の2程度の線を消去します。円の右側10分の1程度の位置に縦線を引き、ぶつかった位置に耳を書きます。また、左側は顎までの線を書きます。この時、バランスを見ながら後頭部を少し伸ばします。(下図の点線部分)
本来は反対側の耳は見えないのですが、漫画絵なので演出として反対側の耳を書くのも有りです。今回は反対の耳も書きました。
顎から耳の付け根までの線を書きます。また、首の線を書きます。首は耳の裏側から伸ばします。
目と眉を書きます。眉は耳の上端あたりに、目は眉の下に書きます。今回は目は点で書きました。
輪郭を取り出して完成です。
縦長に見え不自然に見えるかもしれませんが、これは髪の毛がないためです。髪の毛を描くと自然になります。逆に髪の毛がない場合はこの程度、後頭部が大きくないと不自然になります。
正面からの頭部の描き方
正面からの描き方です。
円(球)を書きます。次に円の中心に縦に線を入れます。この縦線が顔の中心線になります。
円の半径の5分の1から10分の1程度の位置に縦線を引きます(下図参照)。縦線と円弧がぶつかった場所に耳を書きます。また耳から下の円の下端の円弧を消します。
次に顎の位置を決め、耳から顎へのラインを書きます。
首を書きます。首の線は耳の後ろから出るイメージで描きます。眉と目の位置を決めます。眉は基本の位置は耳の上端部分に、目は眉の下に描きます。目の位置や眉の位置は好みで位置を変えます。
最後に輪郭を取り出して完成です。
側面からの頭部の描き方
円を書いてあたりを取ります。円の中心に縦線と横線を引きます。
頭が左向きの場合円の中心の右下部分に耳を書きます。また、顎の位置を決めます。顎の位置が決まったら顔のラインを書きます。頭の後頭部の部分を書き足します。(下図の点線部分)
首を書きます。後頭部とつながるように描きます。
輪郭を抜き出して完成です。
キャラクターの書き分けについて
キャラクターの書き分けについてです。
キャラクターを書き分けるには、ヘアースタイルや衣類、顔のパーツなどを変えることで書き分けできますが輪郭の違いでも書き分けられます。輪郭で書き分ける場合は顎の位置をどこにするかと、顎までのラインをどうするかでキャラクターの違いを出します。
以下4つほどパターンを変えて書きました。
- 右上: 顎は下端で水平に、頬骨も少し出す。
- 右下: 顎は丸く、頬骨を出す。
- 左上: 顎は下端で水平に大きく、頬骨も出す。
- 左下: 顎はとがる。頬骨は出ない。
デフォルメはどうするの?
デフォルメの場合は、顔の縦の長さを通常の長さより短めにします。顎の位置を下げないようにします。また、上半身の幅も小さくします。上半身が小さくなるので首の太さも細くなります。上半身のデフォルメについては
こちらの記事を参考にしてください。
頭部と体のあたりを取ります。
あたりを参考にしつつ頭部と上半身のラインを書きます。が、元々のあたりとだいぶずれてしまっています。この問題については
こちらの記事で対策を紹介します。
体のラインと服を書きます。ついでに目と口も書いておきます。
最後に輪郭を取り出して完成です。
もっと正確にきっちり書きたい
より写実的にリアルに描く場合は、以下の書籍が参考になります。
その他の参考書